オゾンホール、下から塞ぐか? 上から塞ぐか?


〇はじめに

 勝手に「サイレント・ワールド」シリーズ第3弾!!

 原題:「ARCTIC BLAST」



〇想起する作品

 「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」(1997)
 「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)
 「ジオストーム」(2017)


〇こんな話

 地球上で最も寒いのは北極でも南極でもなく、地上から55キロの上空(中間圏)で、気温はマイナス95℃...


 その下の成層圏に分布するオゾン層が、中間圏の冷気を支えており地上を寒さから守っている。


 しかし人間(中国)が大量の二酸化炭素を排出していることでオゾン層に穴が空き、中間圏の冷気がダイレクトに地上へと落下。


 落下した冷気は寒冷前線を形成し、地上を覆い尽くし始める。



〇対策1:人工的な修復

 マグネシウム粒子を積んだ気象観測気球を飛ばし、オゾン層の亀裂周辺に散布。


 それらをミサイルで爆発させ、イオン化を促すことでオゾン層の亀裂を塞ぐ。


 ざっくりとは、冷気が漏れ出ている穴に下から直接(強引に)蓋をするってことだと思う。


 結果:失敗


〇対策2:自然治癒力促進

 硝酸アンモニウムを高高度ロケット(ICBM)でオゾンホールへ運搬し点火。


 (中間圏を刺激して)雷を発生させ、その雷の連鎖反応でオゾンの生成を促進。自然に穴が塞がるのを待つ。


 ざっくりとは、冷気が漏れ出ている穴に上から自然に栓がされるのを待つってことだと思う。

 結果:成功

 両者をさらにざっくりとは、「オゾンホール、下から塞ぐか? 上から塞ぐか?」って話...


〇オゾンホール

 現象の分析と予測に長けている気象学者。しかし研究熱心であるが故に妻子を蔑ろにし、学者としての能力を余所に家族の心は測れず、今や別居状態で離婚問題にまで発展している...

 オゾンホールによってもたらされる冷気とそれに伴い形成される凍てつく寒冷前線という現象に対し、このぽっかりと大きな穴が空いてしまったことで超絶冷え切ってしまった家族のドラマを主軸に据えることで、現象の原因...発生...悪化...回帰...との同調が図られており、よりドラマティックな演出にココロオドルこと間違いなし。



〇最後に

 中国が二酸化炭素排出しているのが原因とする主人公が生き残り、中国だけの所為ではないと人類全体を憂いた友人が死んだのはいったい・・・??

 ではでは・・・


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