~ハルとユウ、2人の主人公~


〇はじめに

 おそらく意図せず、ラバーガールのコントの「過去から来た男」みたいになっちゃってる・・・



〇想起する作品

 「魔法にかけられて」(2007)
 「ドラゴン・キングダム」(2008)
 「リアル鬼ごっこ」(2008)
 「プリズナー・オブ・パワー 囚われの惑星」(2009)
 「星を追う子ども」(2011)
 「ジョン・カーター」(2012)
 「バケモノの子」(2015)
 「かごの中の瞳」(2016)
 「信長協奏曲」(2016)
 「ワンダーウーマン」(2017)
 「あした世界が終わるとしても」(2019)
 「バースデー・ワンダーランド」(2019)
 「GANTZ」
 「タカヤ 夜明けの炎刃王」
 「ちはやふる」
 「HUNTER×HUNTER」
 「FAIRY TAIL」
 「ベルセルク」
 「マブラヴ」
 「無限の住人」


〇こんな話

 高校生の2人...町人AとB...そこそこ戦える戦士AとB...ハルとユウ...



〇ふたり

 ナイフが突き刺さった好きな女の子を助けるために、忙しなく車が行き交う道路を横切ろうとするかな?

 自他共にずっと歩けないことが前提だった人間が、突然立って歩こうとするかな?


 突っぱねたくなるほどにハルの言動に対して苛立ちを覚えてしまうのだが、彼の「愛する者のために誰かを殺す」というユウと真っ向から対立する様に思える思想は、実は「愛する者を救いたい(守りたい)」という同じ感情に端を発するのだとする理解への道筋を築いていき、二人の対立の果てに二ノ国が見舞われようとしている惨状、繰り返される歴史があるのだとする憂いを見せたのは素晴らしく、一ノ国と二ノ国の命の繋がりそして両国を行き来するトリガー(命の危険)を以てその反論とするのも良かった。


 ラストの決着というのも、過去との拒絶(...愛する者を守ることができなかった者たちの憎しみの否定)では決してなく、これからそんな者たちを生まないための戒めや覚悟と見るべきなのだろう...


 しかし所々で肝心な一ノ国と二ノ国の設定が都合よく捻じ曲げられており、ハルの性格もユウと通じる可能性を見出せない悪い意味での対称性を有しているので、どうも話に入って行きづらいし、それ故にラストも腑に落ちないというか、むしろ彼らの紡いだ物語を否定してしまっている様に映る...

 締めくくり(エンドロール前)が階段を上る2つの世界(両者)の画ってのも引っ掛かるよ・・・


 設定の応酬や破綻は致し方ないにしても、もう少し2人の姿とその名残を気を遣って描いてほしかった。




 画は綺麗でジブリっぽさもあってとても素敵なので、世界観はそのままにこれからの作品に期待したい。


〇最後に

 永野芽郁酷評されてるんだね。個人的にこの感じの彼女が好きなので、味があったと思ってたけれど。まぁ人それぞれだね。

 あと音楽が妙にそそったと思ったら久石譲なんだね。さすがやわ~。

 ではでは・・・

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