サイキッカー 超人覚醒 (2020)

2020年8月30日日曜日

2020年の作品 ジャンル:SF ジャンル:アクション 製作国:オランダ

t f B! P L


~伝染~


〇はじめに

 Julia Batelaan 演じる Molly という少女の能力の覚醒とそれに至るまでの経緯や葛藤ってところが1つ見どころなんだけど、この女優さん主演で同監督で「Molly」...邦題「バトル・オブ・ガーディアン 暗黒部隊vs謎の少女」というそのまま Molly がバリバリ活躍する作品があるみたいで、これ同一世界なんだよねきっと。続編というか前日譚というか。もう少しこの世界の広がりを観てみたいな。



〇想起する作品

 「バイオハザード」シリーズ
 「X-MEN ファイナル ディシジョン」(2006)
 「エリジウム」(2013)
 「LUCY」(2014)


〇こんな話

 ウイルスと治療薬、自作自演で富を築いたカンパニーをぶっ潰す。


〇没入感

 レジスタンスの拠点内を慣れた足取りで駆けていく少女に寄り添う長回しの映像そのまま、敵対するカンパニーの襲撃に見舞われる様を描き出すことでの没入感は凄まじい...

 そして8年後に舞台を移しての、考える暇を与えずひたすらに続く、多彩な武器のお披露目に暇が無いカーチェイスに銃撃戦に肉弾戦は、彼らにとって絶対に避けられない戦いであることを惹きたてる。


 ただ...、Molly という少女が辿る逃げられぬ避けられぬ運命といった意味合いもあるのだろう、ノンストップアクションと言えば聞こえは良いのだが、迫力はあれど一本調子な分、退屈に感じてしまうのは否めない。正直タルい...


〇KILL MODE

 ウイルスが人を殺し、治療薬が人を救う。故に治療薬を開発したカンパニーがその世界においては大正義となるわけだが、そもそものウイルスがカンパニーにより意図的にばら撒かれたものであり、自作自演だったとなれば見方は変わってくる...


 そんな世界においてカンパニーがひた隠しにしたいモノ。檻に閉じ込められていた少女を、感染により隔離されていたと見るか、ウイルスの根本治療薬だからと監禁されていたと見るか... なぜ殺さず生かされているのか...


 カンパニーの部隊が使用する武器には「STUN」モードと「KILL」モードがあり、射殺許可という命令が下ったことで、個々の武器のモードを切替、また個々で引鉄を引く...と人を殺すに至るまでに段階が存在することを描き出し...


 また多彩な武器による目まぐるしい戦いの中で、同じ性能(効果)を以て全く正反対な結果がもたらされる様を幾度となく描き出している...

 バンを悠々吹っ飛ばせる衝撃波を発生させる装置が、


 ヘリから落下した人間の落下速度(衝撃)を和らげるためにも用いられたり、


 磁気を帯びさせることで(?)切れ味を増している剣が、


 場所が場所なら引っ付いてまともに扱えない...


 パワードスーツに天気予報(ラジオ?)...長距離無線...、多様な機能が搭載されており、慣れない使用者はてんてこ舞い。


 「モノは使いよう」であり、ここに人の意思(意志)の介在(反映)を見る...

 この意志とは、人から人へと受け継がれ...また人から人へと伝染し...そして人に宿るモノ...

 レジスタンスを率いていた両親の想いが残党へと引き継がれ、また彼らに感化されたデヴィッドの意志が Molly へと宿ったラストは、カンパニーがウイルスによって人類にもたらした絶望に対する、絶対的な光と成り得たということなのだろう...



〇最後に

 「バトル・オブ・ガーディアン 暗黒部隊vs謎の少女」観てみたいなぁ~。何か引っかかりが解消されそうかなぁ~。どうだろ・・・

 ではでは・・・

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