~多様性と命の重さ~
〇はじめに
ジャケの画はこれだな。
〇想起する作品
「悪魔のいけにえ」シリーズ
「ターミネーター」シリーズ
「エネミー・オブ・アメリカ」(1998)
「アイ,ロボット」(2004)
「バトルシップ」(2012)
「ドローン・オブ・ウォー」(2014)
辿り着いた村は諸々の事情もあってか排他的な様で、多国籍なボランティア医師団に子どもたちは興味津々の反面大人たちには歓迎されない。しかしなぜか元ネイビーシールズ隊員のアメリカ人はその村への居住を許されている。
「キル・コマンド」(2015)
「チャッピー」(2015)
「ジェネシス」(2018)
「タイタンフォール 巨神降臨」(2020)
「タイタンフォール 巨神降臨」(2020)
〇こんな話
マシーンの暴走ではなく人間の暴走。〇命の重み
CIAは民間企業と提携し軍事AIロボットを開発。実地テストの舞台に麻薬密売組織の拠点が選ばれた。当初の計画では組織のメンバーだけを殲滅するはずだったが、その村では女子供も普通に生活しており偶然居合わせてしまったボランティア医師団も。極秘任務故目撃者は存在してはならず、見境の無い殺戮が開始されるのだった...
地方の村で殺戮を繰り広げる軍事AIロボットは、都市部にいる開発者であるエンジニアの指示に従って行動しており、そのエンジニアたちはというと直属の上司を余所にCIAエージェント(?)の脅迫を受け彼らの意思を余所に半ば強制的に従わされている。
そのCIAエージェントはというと遠く離れたアメリカ(ペンタゴン?)にいる少佐と呼ばれる男に指示を仰いでおり、その少佐と呼ばれる男はまたアメリカのどこか別の場所にいるエンジニアたちの直属の上司と繋がりがある様。
軍事AIロボットの性能テストで殲滅しても良いと判断された麻薬密売人たちではあるが、彼らが拠点としている村では彼らの家族である女性や子供が平穏な日常生活を送っている。
その村にはなんでか元ネイビーシールズ隊員が滞在しており、彼は地雷原のある村の周辺の地理に詳しいリープという少年と信頼関係を築いており、彼の母親であるキアラとも踏み出せずにいるが恋仲にある様だ。
しかしリープには麻薬組織のリーダーである父親がおり、元ネイビーシールズ隊員とは反りが合わないものの、リープは何かと父を慕っている様子が伺える。キアラの夫ということにもなるのだが家族3人で映る写真は見当たらない。
実地テストの事前準備に極秘にその地へ潜入したCIAエージェントは自動小銃を携えたヤクの売人たちからだけでなく、無防備なボランティア医師団からも身を隠し、森に迷い込んでしまったボランティア医師団は木で作ったおもちゃの銃を携帯し遊んでいた子どもたちと遭遇し恐れおののいている。
プログラムに則り人間を公平に一律に見境なく殺戮していくマシーンがもたらす惨劇とその対応及び余波から、AIの自我の芽生えと自己学習を交えつつ、人間が意思決定へと至るプロセスを、その判断材料となる複雑に入り組み派生し蔓延る人間の在り様を関係性を営みを紐解き、命の重さを説こうとする試みは非情ながらも非常に丁寧。
同じ造形の4体のマシーンは鑑賞者からしてみたら1体と3体の見分けにくさに直結してしまうものの、人間側に適用されまた人間が起点となる“違い”との対比を狙ってのものだろうし、動き方や仕草も相まって劇中の人間にもたらされる無慈悲さの演出としては全く申し分ない。
もう少しコンパクトにまとめてくれると親しみやすさや取っ付き易さも増すのだろうが、どこをとってもこだわりを感じるしとても見応えのある面白い作品だった。
〇Tatjana Marjanovic
この女優さん「グレート・ホワイト」(2021) に出てたらしいんだけど、どこにいた? 最初のカップルだか新婚さんのお客さんかな? 最初にサメに襲われる方か?
〇最後に
マーク・トイア監督を覚えておく。
ではでは・・・
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