ベイビー・キャッチャー (2017)

2019年9月2日月曜日

2017年の作品 ジャンル:ホラー 製作国:カナダ 病変:産後鬱

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~産後鬱~


〇はじめに

 マリッジブルーを題材とした「THE BITE 変身する女」、育児ノイローゼを題材とした「ババドック 暗闇の魔物」辺りと絡めて観られると良いんじゃないかな。


〇想起する作品

 「チャイルドコール 呼声」(2011)
 「ダークスカイズ」(2013)
 「ババドック 暗闇の魔物」(2014)
 「アブノーマル・ウォッチャー」(2015)
 「ヴィジョン 暗闇の来訪者」(2015)
 「ザ・ギフト」(2015)
 「THE BITE 変身する女」(2015)
 「ドント・ノック・トワイス」(2016)
 「ネイルズ 悪霊病棟」(2017)


〇こんな話

 産後鬱に苦しむ母親のお話。



〇産後鬱

 母親になるということ・・・、我が子への憂い・・・


 双子の片割れを死産により亡くしてしまったとある女性。お腹を痛めて産んだ我が子の生と死を同時に目の当たりにしたことで、残されたもう1人の子どもは絶対に守るのだとする親心(責任感)を人知れず募らせた様に見える。しかしそれ故に捉われてしまう強迫観念。我が子を案ずるが故の感情が空回りし制御が効かなくなってしまう。

 夫や義母、ご近所さんといった周りの人間のサポートが無かったわけではないが、それを以ってしても解消されなかった、彼女が独りで抱え込んでしまった闇の深さは、最悪な結果を迎え浮き彫りとなる


  赤子の眠る部屋へと目をつぶった状態で入っていく父親を描き出すラストが秀逸。母親から父親へと現象が転化しているわけだが、母親を亡くした後これからは父親が子どもの面倒を一手に引き受けなければならなくなる。今まで妻と分かち合ってきたと思われた感情が、いや妻が独りで引き受けていた、妻に背負わせてしまっていた不安と恐怖が、親という責任が彼独りにのしかかることになる。

 妻を救えなかった守れなかった後悔と、我が子を自分の目で確認し安堵する姿は、何もこの問題は母親だけの問題では無いのだという訴えに想える。


  独りで抱え込まないでください…もっと寄り添ってあげてください…あなたはもう十分頑張っています…


 でも距離感って難しいときあるよね・・・


〇最後に

 この人顔のライン綺麗ねぇ~


 ではでは・・・

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