~仮定(前提)~
〇はじめに
おもろい。私の感性とこの監督との相性が抜群に良い。〇想起する作品
「ラストサマー」シリーズ「ザ・フィースト」シリーズ
〇こんな話
ある日森の中・・・〇仮定(前提)
人が何かを始める上で一番にすること。それが仮定である。こうであるという前提の基何かを考えそして定義し、行動に移すのである。この監督は特に無意識で勝手に行ってしまっている部分の皮肉り捻くれ方が本当にうまい。この作品の前に撮った「0:34」もそうだった。はじめに企業広告が白人ばかりブロンドばかりだと、黒人差別の話題を持ち込んでいる。これは広告製作者にその意図があるのか、はたまたその広告を見る側に異常なまでの執着があるのか、いったいどちらなのだろうか?
どこまでが意識的に、どこまでが無意識なのか・・・
現地人から買ったというマジックマッシュルームの件。本物を見分ける手段を知っているからこれは本物だと言い張り彼は何の躊躇いもなくマジックマッシュルームを貪り喰らう。
食事の件はどうか。配膳が為され夕飯ができましたと言われ、できたてほやほやであろうものが目の前に出されたらそれはどのように映るのか。彼らのように何の疑いもせずに口にしてしまわないだろうか。
「ズボンが濡れている=漏らしている」といったのもこの仮定の話なのだろう・・・か。
道が塞がれここから先へは行けなくなった際にバスの運転手に詰め寄るわけだが、ここでバスの運転手への偏見を見せている。
バスから徒歩への移動手段の変化において地図の縮尺を定義させた。1インチが1マイルが普通だろと。
地図にはロッジが1つしかないからと、辿り着いた建物こそが目的地だとも勝手に納得している。
ここに熊はいない。
ここのウキウキ感も堪らない。
飛び込み台があるわけだが、彼は最初はおそるおそる足場を確かめる。
慣れてくると両足跳びから、片足立ちでぴょんぴょんと跳び始め・・・
手を叩く余裕まで見せこのニコニコである。あった・・・
彼は段々と難易度を上げていったわけである。ここまでは大丈夫だと線引きをしながら。前提を仮定を築きながら。
バスの冷蔵庫に足を無理やり突っ込む場面。
備え付けられた冷蔵庫は何を冷やすことを目的としているのか。足を入れることなど想定していないと見せるやり方も秀逸だ。
そして猟奇殺人鬼ものに慣れている人ならではだろう、犯人1人説。昔話にて1人が生き残ったと念を押してもいた。複数犯人パターンもいくらでもありますけどね。
パリセイド社が開発している対テロ兵器。
テロリストをスルーし民間機を爆破する。
襲われる側から見たが、これらは何も彼ら被害者だけに当てはまるものではない。犯人側にも当てはまるところがおもしろいところで。
パリセイド社のロゴマークが入っているバスだからと運転手もその企業の社員と判断し殺していたりする。
犯人の1人が床を踏み外すのもクスりとくる。
ただただ列挙したが、このくらいにしておこう。
いや~おもろかった。
〇最後に
なるべく多くと書き出してみたが、そこかしこにネタが散りばめられてますのでね。そんなところを楽しみつつ、見舞われる様に身を委ねては如何だろうか。ではでは・・・
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