キャビン・フィーバー ペイシェント・ゼロ (2014)

2019年9月15日日曜日

2013年の作品 ジャンル:ホラー シリーズ:キャビン・フィーバー 事象現象:パンデミック 製作国:アメリカ

t f B! P L


~うんこ再び~


〇はじめに

 1作目はカレー味のうんこ。2作目はただのうんこ。3作目は・・・??



〇想起する作品

 「爆発感染 レベル5」(2007)
 「コンテイジョン」(2011)


〇こんな話

 感染パニックやで~



〇うんこはうんこでも・・・

 1作目はとある行動を見せての後出しじゃんけんによるその行動悪手だぜ…とするひたすらなる皮肉がおもしろかったわけだが、今作は続編でありビギニングであるという事もありその見せ方は二番煎じだったり謎解きが求められていたりと御法度である(別にそうでもないけど)中、無人島にてバカンスを楽しむ何も知らない若者たちと、時と場を同じくして活動する感染病対策チームとの表と裏での照らし合わせにて展開する事で、1作目の皮肉めいた作りに近づけようとしている。

 3匹の盲目ねずみ(Three blind Mice)は童謡であるとされる一方で、元々はメアリー一世が行った新教徒弾圧への抗議の詩であるという暗喩(表と裏)を挿み、そのねずみがウィルスの媒介になったこと、そしてそれを仕組んだのが誰であるのか…若者と研究者の両者を繋いだモノを決定づけていることからもそれが伺える。


 ペイシェント・ゼロとされる者の行動が事態をひたすらに掻き乱したわけだが、この何とも迷惑に想える彼の起こした行動とは、家族のためであったり(死んではいるが)、不当な扱いを受けたことや、自らの権利を反故にされたことによる動機から行われた実は単純というかいや至極真っ当なものでしかなく・・・

 感染者の発病の有無はウィルスの側に立って考えてみれば・・・、

 そもそもなんで感染するのかと言えばウィルスが生き残る(繁殖?増殖?)ためで、

 しかし皆死んでしまえばそれ以上の感染拡大は起こらず、彼らの目的は達成しえない。それでは元も子も無い。ある程度は生かして感染を広げる必要性があるわけだ。結果的にその使命を負った生き残りがペイシェント・ゼロ。というオチがつく。

 ペイシェント・ゼロの行動は一見ただの迷惑行為として悪目立ちしがちなのだが、その行動というのは実は感染者だからと制限されて然るべきものでは決してなく、感染ありきの感染というイメージ先行での話ではなく、

結果としてウィルスの目的と利害の一致がたまたまあっただけという後に並列に語られることでの皮肉となっている。表と裏ってな話を出したけど、彼はペイシェント・ゼロであり人間でもあるってなね・・・

 治療法やワクチンの発見というハッピーエンドと爆発的な感染というバッドエンドというこれまた表裏一体の話で追い打ちをかけるという・・・

 まぁここが繋がりづらかったりするんだけど・・・



〇最後に

 表と裏のお話だったり、宿主とウィルスの利害の一致だったり、単純に“汚”ばかりを全面に前面に押し出した2作目よりも作品としての作りのやらしさはうまいと感じる。

 ではでは・・・

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