~命の音~
〇はじめに
ヘリなんて置いてけばいいのに・・・〇想起する作品
「ブラックホーク・ダウン」(2001)「ローン・サバイバー」(2013)
〇こんな話
ヘリ救出作戦。〇命の音
初っ端に墜落したヘリを諦めていればいらない犠牲は出さずに済んだはず。しかしそれでもヘリに執着するのは、そのヘリがこれまでに多数の命を救ったモノであり、これからも多くの命を救うはずのモノであるからに他ならない。そんなヘリの音を“命の音”と称したと言う。偶像崇拝と言って良いのかはわからないが混乱を極める戦場における希望の象徴だったのだろう。そういったバックグランドは微かに見える。しかし・・・、
アフガニスタンにて100人のスペイン軍人が亡くなったと最後に字幕が流れる。亡くなった方々への哀悼の意はもちろんであろうが、作品として締めくくるにこの事件のおかげで、且つこの事件から見える兵士たちの姿勢(心構え?)から、
100人「も」死んでしまった、
という意なのか、
100人「で」済んだのだ、
という意なのかがイマイチわからない。いや生存者と犠牲者とでどちらを尊重するかで変わるし、もちろん両方の意があるんだろうけれどもだ。
将来的に大多数の命を救うために、現在の最小限の犠牲に目をつむる姿勢が垣間見られることになるわけだが、これは本意だったのかどうなのか。
1つのミスが命取りになるという状況の説得力として、確かな情報と的確な判断が命を救うという救助活動を描いたのはよかった。
〇最後に
ヘリ捨てれば良いのに…ってのは結果論でありしかもそもそも論になってしまうんだけどね。引っ掛かるものはあるよね。そういった事態に陥らない様にすることをやはり考えねばならないね。ではでは・・・
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