~暗いよね(笑)~
〇はじめに
まぁそれはそれは多くのところで多くの方が暗い暗い言うとりますけれども、それはそれは暗いです。この暗さは劇場では緩和されてたのかね?〇想起する作品
「バイオハザードⅡ アポカリプス」(2004)「クレイジーズ」(2010)
〇こんな話
前作で母星へと戻るはずだったプレデターたちの船が案の定墜落…〇三つ巴…
前作は成人の儀ということで、戦闘においては謂わばあまちゃんというか素人というか青二才というか…だったわけだが、今作はというとその道のエキスパートが満を持して登場する。遂に、本物の戦いが…エイリアンに知能があるのかどうかはようわからんのだが、何かしらの生物に寄生し、その宿主となったものの性質を受け継ぐというのはその惑星の環境に適応する上でそして進化を見据える上での最適解及び最短経路である。彼らは本能の赴くままに行動している様に映る。
対しプレデターは、エイリアンをぶん回すほどの腕力の持ち主であり、時折殺戮衝動は抑えられないものの、星間航行を可能とする宇宙船の建造に、フェイスハガーの飼育に、エイリアンを一撃で吹き飛ばしたり真っ二つにしたりと多彩な武器を開発・使用し、さらには戦略を用いることで各種の戦闘において効率化を図っている。危機管理の徹底という面で疑問は残るものの、彼らは常に緊急事態に備えており時に自己犠牲も何ら厭わない。瞬時に仲間の非常事態を察知し、すぐさま事態の対処及び隠蔽を試みる面からもマニュアルの徹底は見て取れる。そんな任務とは別に仇討ちへと駆り立てられる姿も覗かせ、本能と理性との両方を有していると見て取ることができる。
そして人間…群れを為しているにも関わらず意思決定が必ずしも統率者の選択に従わない場合があることを、衝突と回避と決別と和解と様々なドラマを繰り広げることで観せている。そして何より唯一同族殺しを行っている点に注目すべきだろうか…
前作の様な地球外もしくは宇宙といった外の広がりに想いを馳せる作品ではなく、下地にあるのはパンデミック(ウィルス)やバイオハザード(ゾンビ)といったジャンルで魅せる生物における内なるところの、そして見えないものの攻防、というのが近い気がする。
AVPという世界観の構築というよりも、エイリアン、プレデター、人類という三種の生物を掘り下げたと見るべきなのかな…
〇最後に
前作は突出したエイリアンのイメージを中々払拭できなかったが、今作はそこへの配慮でいろいろと工夫を凝らしたのではないだろうか。ではでは・・・
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