フライト・クルー (2016)

2020年2月3日月曜日

2016年の作品 ジャンル:アクション 事象現象:火山 製作国:ロシア

t f B! P L

~師弟ものパニックもの~


〇はじめに 

 何だろ・・・、師弟ものパニックものとして普通に面白いんだけどさ、所々にアメリカへの当てつけ感を覚える。いや対抗心かな。

 最近であれば「カリフォルニア・ダウン」なんて作品があったが、大体アメリカさんの作品は何よりも自らの家族を重んじ仕事そっちのけで他人の犠牲を省みず救助に走るイメージが先行するが、こちらのロシアさんの作品は救助に向かう上で乗客の決を採るのよね。咄嗟の判断で誰か独りの英断を強行するのではなく。命令に反するというのと何より乗客の命を考えなければならないという背景があるが、誰か独りを英雄として祭り上げるのではなく・・・という意思が介在しているのかな。根底の主義思想の違いよねきっと。


〇想起する作品 

 「エグゼクティブ・デシジョン」(1996)
 「エアフォース・ワン」(1997)
 「ダンテズ・ピーク」(1997) 
 「ボルケーノ」(1997)
 「守護神」(2006)
 「ザ・ブリザード」(2016)
 「海猿」


〇こんな話

 火山島から脱出せよ!!


〇主人公のキャラ

 はじめにも書いたが普通におもしろかった。正義感を持ち合わせておりパイロットとしての腕は確かだがどこかやんちゃで独りよがり。そんな主人公が堅物上司と衝突しながらも感化され合いながら打ち解け合い認め合っていくという師弟ものにパニック映画の王道胸熱救出劇は心躍らざるをえない。


 ただ1つ気になった。主人公のパイロットとしての技術とは裏腹にどこか無神経なところがあるという描き方のところで...

 最初に飛行機が重すぎると積み荷を捨てることをするが、これは彼の正義感を示す反面、積み荷を落とす先を考慮していないという面も持ち合わせている。その意図があったかは不明だが、下に釣り人を描いていることからそれは勝手に想起されてしまう。

 ではここはどうだろうか?


 とある女性に向けて花を摘んでから、


 その花を蹴散らしていく・・・

 これも最初の積み荷の件と関連性があるわけだが、



 この場合この時点ですでに駐車場にて車を出すという固定観念を突き崩しているわけだから、彼の腕というところでのひらめきや強引さという能力は示せているわけで。さらに花壇の花を摘むという行為の時点で無神経さってのは事足りている。つまりこの蹴散らす部分はいらないんだよ。

 ここでは彼の無神経さではなく、彼の腕の繊細さを見せるべきところだったのである。花に触れずにすり抜けていく様を見せておかなければならなかったんだ。車幅を認識していると。最後の救出劇において当にその感覚を研ぎ澄まさなければならい、微妙な調整を強いられる場面が存在する。そこに繋げなければならなかったはずなんだ。

 これだけ・・・、これだけ気になってしまった。


〇最後に

 Katerina Shpitsaがツボでした。


 追いかけたいな~

 ではでは・・・

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