~安かろう悪かろう~
〇はじめに
絶対シャーク・ケージ・ダイビングなんてやらない。〇想起する作品
「オープン・ウォーター」シリーズ〇こんな話
たった47メートル、されど47メートル・・・〇安全は買える
シチュエーションスリラーというジャンルは自分がもし同じ状況に見舞われたらいったいどうするであろうか?…と模索妄想することが1つ面白いところであるのだが、この作品はそこに至るまでのハードルが高い。海中(海底)という陸上との絶対的な違いによる制限の演出は見事に利いているが、まずシャーク・ケージ・ダイビングなんて危険なモノに飛び込もうとしないし、そもそもやりたいとも思わない・・・
仮にやるとするならば適切な手順を踏んでいるものを選ぶだろう。では彼女たちはどうだったか? 明らかにボロそうな錆びついた船であり…ってな観せ方は意図してだろうが、なるようにしてなったという感情ばかりがどうしても強まる。
自暴自棄になっていたことや、安さに釣られてしまうというのも理解できる。しかし昨今格安ツアーの実体がとある悲惨な事故によって望まれないカタチで浮き彫りになった。経済的な事情からなるべく安いものをと…そしてそういった層をターゲットになるべく安く提供しようと…需要と供給を一見親身に成立させようとしているが、安さの裏には何かしらカラクリがあるものである。
安かろう悪かろう。安全は買えるのだ。
いやそもそも危険に飛び込まないわざわざ近寄らない。避けて然るべきである。
・・・と心改めるのがこの作品から読み取るべきことである。としよう。
「F エフ」という同監督の作品から勘繰るに・・・
近くにいて遠い、遠くにいて近い、みたいな近くにいようと遠くにいようと見える見えないといった人間の心みたいなところを描く意図もあったんじゃないかな。婚約者?と別れ傷心状態の女性が主人公であり、極限状態において明かされる姉妹における一方的な劣等感…と描いているしね。
地上の47メートルと水面と海中における47メートルという距離感も実は絶妙な感じなの?
ふと夜中に尿意で目を覚ます。しかしトイレに行くのがどうもめんどくさい。しかし出したいものは出したいし…と意を決してトイレに向かい出すもん出すのだが、おやおかしい。全く尿意が収まらない。実際にはトイレに行っておらず、夢の中で勝手にトイレを済ませていただけなのである。といったラストには見事に共感したよ。
〇最後に
海か山か。山の方が安全派が優勢です。ではでは・・・
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