~義務感~
〇はじめに
わざとなんかね? 汽車といい、洋館といい・・・こんなん完全に談話室の入り口じゃん。
〇こんな話
遺書を探して・・・〇仕事なんて放り出しちまえよ
いやなにどうしてそこまでして館で書類整理をしなければならないのか・・・ 全く以て動機がわからない。法律事務所で働いており、今回の仕事が最後のチャンスであると脅しをかけられ、自らの価値を示さなければならず、それというのも何より息子のためであるというのはわかる。しかしあそこまでして?と思えてならないのである。
心霊現象に見舞われながら、村の子どもが死んでいくのを横目に彼は仕事を完遂しようとする。最終的には目的も変わり、見つめるべきものも変わるわけだが、なんでそこまでして頑張るのよ。
息子を出産時妻が死亡してしまう。それからというものアーサーは妻の陰ばかり追いかけている。さらには仕事に追われ息子ともほとんど一緒にいられない。こんなところから来る彼の解決方法の選択はわからなくない。精神異常だからと養子縁組を勝手に組まれ息子を奪われたにも関わらず面会も謝絶されたジェネット。さらには永遠に彼女から息子を奪うこととなる凄惨な事故。こんな事実を知ってしまったら彼の境遇上ほっとけないのは致し方の無いことだろう。
ラストをどう見るかなんだよな・・・
アーサーは妻の死を引きずっており常に悲しい顔をしていると息子にも指摘されている。家政婦が面倒を見てくれているが、父親といたいと切望している。そんな父親はというと妻(母親)の陰をひたすらに追いかけている。
どこに作用するかなんだよね。
ジェネットは息子を奪われたからそれを怨み子どもたちの命を奪っている。母親が息子を奪われた。2度も。アーサーが息子を返した後も絶対に許さないと連呼する。
今までの黒衣の女の行為は親から子どもを奪うというものだったわけだが、最後アーサーには適用されていない。息子を守らせ且つ妻と再会させている。いやアーサーが彼女にとった行動から考えれば、息子に母親を会わせていると言った方がいいだろう。同じ境遇だと見ることができる。
彼女の復讐(怨み)とは子どもを苦しめるためのものでは決してなく、残された親を苦しめるためのものであって、最後アーサーが共に死んだことで子どもを失った悲しみや苦しみが発生していないことから察するにやはりちょっとした恩返しと見るべきなのかもしれない。
息子を返してくれたあなたには・・・、でも他の親たちには・・・ ってな話にもなるよね多分。息子を奪われた恨みは例え息子が戻ってきても解消されない。呪いは消えない。じゃあどうしろと???
まぁでもこの作品は現世に残された者はもうすでにどうでもいいというか、今もお先も真っ暗な男が飽くまでも主人公だったわけですからね。彼らは最後どんな顔をしていたのかを見れば・・・ね。
あそこまでして仕事全うしようとして、さらにはどうせ止まらない呪いを解こうとした彼は救われて然るべきでしょうが!! と見てもいいのかな。
2はまた懲りずに黒衣の女に子どもが誘われるんだろうな~・・・
〇最後に
こちらが勝手に抱いてしまっているイメージだが、良くも悪くも終始「ハリー・ポッター」がチラついてしまう。いずれ脱却できるのだろうか・・・ではでは・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿