エスケープ・ルーム (2017)

2020年2月12日水曜日

2017年の作品 ジャンル:ホラー 製作国:スペイン 舞台:脱出ゲーム

t f B! P L



~人を呪わば…~


〇はじめに

 囚人たちのデスゲームが秘密裏に行われているのは良いんだけどどっからお金出てるの? だってこのゲームによる収益0でしょ? 生きていればこれから彼らに掛かっただろうモノを差し引いたカタチ? どうせなら金儲けに奔れば…と思うけどその動機を持ち出すわけにはいかなかったのか。


〇想起する作品

 「デス・レース」シリーズ
 「GAMER」(2009)
 「ロスト・ボディ」(2012)
 「復讐したい」(2016)


〇こんな話

 自由になりたいかああああ!!??



〇穴いくつ?

 囚人の口減らしを目的とした、ゲームという名目・設定の下行われる自由を懸けた囚人同士の死のサバイバル。法による裁きではないが、飽くまでも事務的に囚人同士で殺人を教唆させ殺し合いを行わせていると見せているのが肝か。


 本来無かったはずの創られた動機に振り回され、勝手に暴走していく囚人たち。その果てに実際に存在した動機を提示することで見えてくるモノ。彼ら囚人が晒された状況(廻り合わせ)がそのまま本来あったはずのモノを理不尽に奪われた被害者の境遇へとリンクする。

 目には目を歯に歯を…やり場のない怒りを抱え復讐という名の独りよがりな裁きに憑りつかれた者たちは何処へ…



〇疑念

 今まで開催されていたゲームにおける立場と今回開催されるゲームにおける立場、そして事件の内と外の人間の対比ってのがあるんだろうけど、首謀者が不必要に人を殺しているのが気になるのよね。眠らせるといった方法はとれなかったのか…あの人たちとばっちりだと思ってしまうのだが。

 「ロスト・ボディ」(2012) でも書いたんだけど、予期せぬ事態に巻き込まれ大切な人を失った者が、無関係の人間をまた予期せぬ事態に巻き込む…今作の場合は殺してしまうってのはさ~どうなんだろ? スペインのお国柄なのかな?

 まぁゲームに関与しているって時点で同情の必要はないのか。そうまでして完遂しようとする復讐に憑りつかれた姿が際立つのか。


〇最後に

 う~ん、脱出系流行ってるけどどれもパッとしないよねぇ~残念。

 ではでは・・・


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