~人でなし~


〇はじめに

 私も毒の吸出しお手伝いしたかったなぁ~



〇想起する作品

 「駆込み女と駆出し男」(2015)
 「下忍 赤い影」(2019)


〇こんな話

 この世は金が全て。


〇エゴイスト

 忍者というとどこかお堅いイメージが先行するが、実際は(いや真偽はわからんけども)ただの雇われ部隊...傭兵で、ただ働きもただ死にもまっぴらじゃわいという具合に金の亡者。金が手に入らないんなら働かん。仁義?忠誠?知るかボケ。


 人の生き死にに関して割と無頓着で、弱肉強食な環境が当たり前でその中で生き残るしかなかったからに他ならないが、人として何かしら欠如欠落しているものがあるだろうと、絶対的な信頼を置けない忍びたちの描き方は見事で。

 そのおかげで終始煮え切らないなとじれったさを覚えながらも、お金という原動力からとは言え同じ目的を有し一致団結をしたことでの頼もしさから来る終盤の盛り上がりには何か期待を禁じ得ない。金だ銭だ言うておりますけれども~...、本当は~...、何か芽生えているんでしょ?? 彼らの繋がりにお金以外の何かを見出したくなってしまう。


 そんな淡い希望(期待)を見事に裏切り、今までの共同生活に共同作業に共闘に、は全く意味を為さない様を観せつけられたことによるトラウマは中々に凄まじい。


 しかし忍びたちの劇中の行動にて現代におけるエゴイスト...自己中...銭ゲバ...、そういった人間たちを想起できたか当てはめることができたかというと別段そうでもなく。結局のところそういった解釈や共感なんてのは個々に委ねられるわけだけれども私個人としては戦国を生き抜く忍びたちの生き様に脈々と受け継がれる血があるうんたらかんたらの講釈に至るまで現代へと通ずるものを見出すことはできなかった。言われてみれば確かにそうかなぁ~とは思うものの・・・ ざっくりとは「こういう奴いるいる~」ってな感情。これがすんなりハマればまた違ったのだろう。


 対比として殿と家臣との関係ってのがひたすらに観せられてたわけだけど、御恩と奉公じゃなくてこの時代のはなんて言うんだ? まぁざっくりとは誰かのために~といったことなんだけど。これも現代へと通ずるかと言われると・・・、ピンと来ないんだよね。

 ラストを観ればどことなく「予告犯」や「白ゆき姫殺人事件」へと通ずるものを感じるけど、全体としては何だかなぁ~と・・・ 時代に落とし込めなかったのかなわからんけど。



〇最後に

 私は「ウォーターボーイズ2」の頃から大好きなんですけどね。

 ではでは・・・


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