二ツ星の料理人 (2015)

2020年7月19日日曜日

2015年の作品 ジャンル:ドラマ 製作国:アメリカ

t f B! P L


~グルメ~


〇はじめに

 最初は「は、腹が…」だったんだけど、段々ストイックすぎてお腹いっぱいになってきちゃったよ。飽くなき探求とひたすらなる努力が旨いモンを支えてるんだろうけど、それが行き過ぎると単なる料理人のエゴだよね。それを押し付けられたら旨いモンも旨くなくなっちゃうよ…。旨いって何なんだよ?…と。料理って誰のもんなんだよ?…と。


 どん底まで落ちた男の再起がテーマだからまぁ最終的にはうまくまとまるんだけどね。どちらかというとライバルとなる料理人の方に人間味を覚えたよ。剥き出しの主人公の反面、彼も同じような苦悩があるだろうことをほんの匂わせるってな演出だから尚更なんだろうけどね。


〇想起する作品

 「ディナー・ラッシュ」(2000)
 「食べる人類史」フェリペ・フェルナンデス=アルメスト


〇こんな話

 料理は挑戦だ!!



〇グルメ

 人類の食への挑戦って半端じゃないものがあるよね・・・  

 これ食えるんじゃね?...ってところに始まり、

 食えるモノ、食えないモノの選別はもちろん、

 食えないモノですらどうやったら食えるだろう…?

...と命を賭す無謀な、いや勇敢な奴らの果てしない挑戦と数多の犠牲があり、さらにはひたすらに旨さを追求し夢破れてきた者たちの上に今の食は成り立っている。

 最初に描かれる牡蠣ってのがそういった食と調理の原点...歴史、謂わば縦の繋がりへの意識(リスペクト?)なのだろう。

 その実力は十二分のとある男の再起をベースに、お客に提供され口に運ばれるに至る料理を成立させる上で欠かせないチームという横の繋がりを主題として描いていく...

 この移行はスムーズだった。それが描き切れていたかは別問題として。


〇最後に

 映画を観終わって空いていたはずのお腹が満たされているという... 良いのか悪いのか。おい、お前さっき食ってただろうが!!!

 ではでは・・


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