コールド・クリーク 過去を持つ家 (2003)

2020年7月17日金曜日

2003年の作品 ジャンル:サスペンス 製作国:アメリカ 製作国:カナダ

t f B! P L


~絆~


〇はじめに

 犯人の正体が実態を伴わない霊的な何かかと思いきやそうではなかった。



〇想起する作品

 「ゴースト・ハウス」(2007)
 「フッテージ」(2012)


〇こんな話

 コールド・クリーク邸のお話。



〇絆

 最初に聞こえてくるニュースにおける、遺族の市を相手取った5億ドルの損害賠償請求が家族という繋がりにおける1つの価値観の示唆なのかな?

 妻は早朝独りで目覚め、夫はその背中を見送ることをせずまた夢の中へ。夫(父親)クーパーが目を覚まし子どもたちと慌ただしく朝の仕度を始めたときには妻(母親)は上司と空の上。そんなどこかバラバラでチグハグが常態化してしまっただろう家族を想わせ、それ故の余裕の無さから…として忙しない都会から、一家でゆったりとした田舎へと越してくるという動機の描き方はうまい。彼ら(主に父親)が繋ぎとめようとしている繋ぎとめるべき家族という絆が際立つ。さらに都会人(移住者)と地元民との確執でそれを浮かび上がらせる。


 自身に暴力を振るったデイルから身を挺して守ってくれた姉を前にしても、その身を案じてくれた姉がデイルに襲われても、そして家族殺しであると判明して尚デイルを慕う女性(妹)が描かれる。この場所が閉鎖的なムラであることは街の人間と、コールド・クリーク邸に住む者たちとの歴史で劇中ひたすらに描かれており、それが彼らを繋ぎとめているものなのだと、因果なのだとする示唆が散りばめられている。  

 劇中他の男に流れそうになった妻に激昂する夫クーパー。ひたすらに家族のために尽くしてきたと自負しているが故の怒りか。ここで彼ら家族(夫婦)という繋がりにも暗雲が立ち込めていた。コールド・クリーク邸に住んだ男たちはどうやら代々妻の不貞に悩まされたようだ。閉鎖的なムラにおける彼らと主人公夫婦及び家族と何が違うのだろうか。何が彼らを結び付けているのか。

 クーパーが繋ぎとめようとしている守りたいとする家族の絆とは一体何なのだろうか・・・



〇最後に

 彼女は睨みを利かせてからの笑顔が堪らないよね。睨みはもっと好きだけど。


 ではでは・・・


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