~温暖化ブーム待った!


〇はじめに

 やれ都会だ田舎だ、やれ暖かい地方だ寒い地方だと比較するお話が展開されるが、どこに居たって地球規模の現象は避けられない。極地局部において見舞われた事態が地球全体へと広がっていたとするラストは壮観。



〇想起する作品

 「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)
 「地球が凍りつく日」(2006)
 「サイレント・ワールド2011」(2010)


〇こんな話

 VS不都合な真実。



〇ブーム

 今またテコ入れが入っているわけだが、とある時代から温暖化ブームが巻き起こった。それと時を同じくしてかいや前後してか定かではないが、反対に寒冷化ブームもまた一部で叫ばれるようになった。この作品は温暖化とは真っ向から敵対する仮説を基に繰り広げられる氷河期パニック。まぁその原因は人為的なものであるってな見解は同じ。


 冷蔵庫はモノを冷やすためのものだという固定観念を逆手にとり、いや凍らせないためのものでもあるとして観せたのはうまい。温暖化ブーム一辺倒の価値観に警鐘を鳴らす。目の前に迫る温暖化が危険なのではない、温暖化の先に待ち受ける寒冷化がまずいのだと。温暖化により地球が破壊されているのではない、寒冷化に向け温暖化という備えをしているのだと。


 人類の活動が温暖化を加速化させ、その温暖化こそが地球を破壊しているかのようなイメージが植え付けられているが、人類が地球上に誕生してのスパンと地球誕生からのスパンとを比べてみれば温暖化だの寒冷化だのは一過性のものでしかなく、それよりもさらに一過性のものでしかない人類の活動が極地的にしかも短期間で地球に影響を与えるというのは人類の力の過信だともとれる。日本でも暑くなるどころか冷夏の問題が深刻化していたりする。

 そもそもどの規模で見るかなのよね。地球を破壊していると言ったってどの時点のモノを正常として扱うのかってな話で。そりゃスノーボールアースを基準にすれば今や氷河が溶けてることは大問題だし、地球誕生初期のマグマオーシャンを基準にすれば今の地球は冷めすぎてる。

 生物が生存するのに適した環境として地球は重宝されているわけだが、これは単に人類にとって住みやすい環境というだけであって、しかもこの住みやすさというのは人類が構築したものではなく、たまたまそうなったってなだけな話で・・・


 映画の話から逸れたが、何にせよこの作品は今また再燃している温暖化ブームに一石投じるイチ作品として観ると良いのではないだろうか。


〇最後に

 かわいい。


 ではでは・・・


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