~杜撰でガサツ~
〇はじめに
資料の現物確認しないでどこまでのことができるんよ・・・ そんなギリギリまで放っておける話ならどうとでもなるだろ。ってか企画の主旨蔑ろによく進めたな。誰を通して仕事してんの・・・ すずめは確かにおかしいけど、責任者ボンクラだろ。ってか組織の体系がおかしい。よくここまで機能してたな。いやしてなかったのか。正直こんなとこの模様そんなに必死になる必要無かっただろ。あったらあったでええな~これで終わりだよ。すずめをそこまで非難する意図がわからん。毎回図書館に確認しに来るヤツただ難癖つけるだけなら電話で十分だろ。大変大変うるさいわ。大変なら自分たちも手伝う素振りくらい見せろ。同窓会も顔出して酒飲んでるし。やっぱどうでもいいことだったんだろ。
国立競技場壊すのだけは早いし、聖火を考慮しないとかホントすごいよね。見積もりとかサイコロで遊んだんちゃうかってな概算だしね。そういう現実観ると結構あるんだろうねこういうこと。
〇想起する作品
「ポストマン」(1997)「サマー・ウォーズ」(2009)
「プレミアム・ラッシュ」(2012)
「海よりもまだ深く」(2016)
〇こんな話
もう少し丁寧に本を扱おうよ・・・〇杜撰でガサツ
各々の役者もそうなんだけど、とりあえず全体で何を扱ってるのかというイメージが全くできていない。想いってのは言葉もそうだけど行動にも現れるもんなんやって。その想いがどうやって表出するのかをもう少し普段から観察した方がいいよ・・・図書の貸し出しにて自転車を用いて人に届けるって話は素敵だと思う。ただそこから繋がりというものを描き出すのであれば、その自転車課ならではの描き出し方ってもんがあったんじゃないか。そこを突き詰めなければならなかったんじゃないのか? 受付でのやり取りとは別のカタチで築かれる繋がりを。
すずめという人間の仕事は何か? 役目は何か?
‟その本を読みたい人に届ける”
これでしょ? ここをベースにすずめという人間を描かなければだめでしょうよ。
普段から本を届けている。人に本を届けている。そんな人間を観せられるとして、この場面をどう捉えるだろうか??
図書館の本が背表紙以外を向けて並んでるか? 上下逆さまに並んでるか? 戻し方が雑な人がいるかもしれないが、彼女はどんな人物なのよ。これなら渡すときの本の向きとかをクローズアップしてもよかったかな。
単にすずめの杜撰な性格を見せたかっただけでもここに繋がらんよね・・・
これではそういう人間が書いたモノ故杜撰な扱われ方をするってな話になってしまう。ならば後々これと対になる場面を描くべきであろうがそうしていないということは気が回っていないということである。
何が評価されてるのかってのが問題として1つあるわけなんだけど・・・
普段から家に上げてもらうような関係を築いているのであれば、その人の傾向を把握しているくらい観せられるだろうに。何故タブレットを見せるのよ。電子化による便利化を描くのはまぁ良いがじゃあ彼女じゃなくて良いんだよ。ズケズケと相手の懐に入り込む性格を描きたいのならば、もっと無神経におすすめの本とかを勝手にリストアップして押し付けるくらい観せた方がいいんだよ。そうすれば彼女の本への想いってところが伝わるじゃない。
正直こういうのも習慣や地域の繋がりを見せるよりも個人的には逆効果。
図書館ってのは万人が本を読むことができる場(機会)なわけで。借りる人間の気遣いを強要するわけではないが、自分で買うのとは違い自分だけではない他の人も借りて読むことができる、という点に意識を向けなければならない。本好きにもいろいろいるが読みたいから読むわけでしょ。その想いは変わらない。
何が言いたいかというと、紙媒体の本ってのは痛みやすいわけじゃない。読めればいいって人もいるけど、読みたい本がボロボロだったら気持ちが良いかい? 読む前の段階でその本を読みたいとする想いに水差しちゃあかんでしょ、敬遠させるべきではないでしょ。何より図書館員がそれをやっちゃだめなんじゃないの。別に本が好きでやってる仕事じゃないしってのはあるかもしれんけどね。まぁ現実に返却ボックスなんかガッコンガッコン言うとりますがね。
この自転車課の利点ってのは人から人に届けるってところでしょ。いろんな場所やいろんな人に届けるってなオープニングは良かったけど、その届ける想いってのは本の扱い方からも伝わってしまうものなのよ。ここは是非とももっともっともっと考慮してほしかった。
自転車課の効率を指摘されて異を唱えるわけだけど、
これはあかんよね。ここを解消していてこそ訴えられるんじゃないのか? 普段自転車整備誰がしてるん? 毎日毎日運んでるんだよね? 今まで1回もパンクしなかったの? これ本来は男女逆に描くはずだったんじゃないのかな。ロードレーサーキャラ全く活きてなかったけど。それか地元で修理屋御贔屓でもよかったんでねえのけ?
まぁこんなのまだ序の口というか、まぁまぁまぁ許せる範囲内よ・・・
納屋や蔵が毎日欠かさず掃除してたくらい綺麗だとかまぁそういうところはまだ多めにみるよ。ただ布一枚被せてあっただけでネズミの被害が一切無いとかも全然オッケー・・・
問題はすずめの本を扱うときの振舞いを決定づけたシーンね。ここで一気に冷めたね、ホント・・・
それなりの覚悟を決めて探していた本が見つかった時にね、その本を叩きつけるのは無しだよ。古い資料だよ。しかも普段から本を扱う人だよ。しかも読み物を書く人だよ。誰かに読んでもらいたいと思って書いてる人だよ。これ誰も指摘しないの? 気にならないの? ありえないよ。しかもその本を叩きつけたことで積まれていた本が崩れてラブレター発見ってさ・・・ せめてトメさん?が探していた本を見つけた一方ですずめがラブレターを発見ってなカタチで全然良いじゃん。2人の喜びが交錯するじゃん。いろんな蟠りが溶けていく兆しになるじゃん。わざわざ物を乱雑に扱うことないんだよ。なんか観ていてすごく悲しくなったよ。
それ故にこういうところもあぶなっかしさが先行してしまう・・・ 喜びのあまり積んである本にやっとの思いで探し当てた本を叩きつける人だよ? 海に落としたらどうするの?
最初の資料探しのときも乱暴に扱ってるんだよね。これって誰の指示なん? 演技指導してるん? 武田梨奈の独断け?
この作品を観て彼女らの自転車課への想いが伝わってきたか? 本への想いが伝わってきたか?
これに尽きるよ・・・
こういうところは良かったと思うけどね。
こういったところに繋げるべく他人への気遣いというところを直接的でなくもっと映し出すべきだったね。
なんかくどくなるけど、単に本を人に届ける上での人と人との交流だけでなく、その人に届けるモノに対してもその想いが現れても良かったということ。ざっくりとは本を繊細なモノとして扱う。自分にとっては大したことが無いものでも、誰かにとっては大切なものかもしれない。それが人と人との交流において紡がれていく。普段の見えない気遣いが、見えるものとして残ってるってなところがミソだったわけでしょ。お父さんの件といい。
なんかヒステリックすぎる気もするけど、内藤剛志のおにぎりの件は大好き。
食べたい
〇最後に
佐生雪は効いてたね、うん。毎度ツッコミが堪らなかった。人と人との繋がりを描こうとする試みは良かったと思う。ただその繋がりという流ればかりに気を取られ肝心の個々の人というものを見つめられてなかったね。もったいないな~。
ではでは・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿