~人間様のお通りだ~
〇はじめに
佐々木希さん、あなたは声優には向いてないと思う。正確には向いていないというより今回のキャラがあなた向きじゃない。ワチャワチャ作品のテンションにはイマイチ合わないよ。もっとナチュラルな作品や役を回してもらえるといいね。「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」、「星ガ丘ワンダーランド」は素晴らしかったよ。〇想起する作品
「地底旅行」「バミューダ・トライアングル」
「LOST」
「地獄の黙示録」(1979)
「天空の城ラピュタ」(1986)
「スターゲイト」(1994)
「ザ・グリード」(1998)
「ジュラシック・パークⅢ」(2001)
「タイムマシン」(2002)
「エイリアンVS.プレデター」(2004)
「トロール・ハンター」(2010)
「プロメテウス」(2012)
〇こんな話
不名誉より死を・・・〇人間様
不確かで荒唐無稽とも感じる都市伝説。未知のモノへと向かっていく演出にガッチガチな軍隊を観せられることで信憑性や頼もしさを覚える。そして人類こそが支配者であると髑髏島を蹂躙するかのような錯覚を覚えた矢先のヘリ撃墜。堪らない。我々は頂点ではなかったことを否が応にも突きつけられる。サミュエル・L・ジャクソン演じるバッカードに上官としてのとてつもない歴戦の兵感を覚えるのだが、髑髏島侵入の演説からもわかる様に最終的なところでの感情論に根性論。ただ引き際を知らないだけなのである。部下を死なせてしまったことへの後悔をひたすらに引きずり、成果を上げなければと躍起になる。殺られたら殺りかえすまで再び殺られても殺る。
そもそも犠牲者が出たのも状況がわからない中勝手に突っ込んだからで。情報が伏せられていたわけだが軍隊の中の命令とは言えど行くと決めたのは彼で感謝すらしていた。戦場における殺り返すという即断と、一旦退いてからの殺らなければ気が済まないというひたすらなる復讐心と。ここに人間の、いやアメリカという国の建国当時(いや以前?)からの業を観る。勝手に突っ込んで、勝手に窮地に陥って、勝手にさらなる犠牲者を出す「ブラックホーク・ダウン」にこの思想は引き継がれ、現状のアメリカもまた何ら変わらない。「戦争には勝ったのか?」との質問に「どの戦争?」と返す件は不謹慎ながらも笑いを禁じ得ない。
所々にシリーズとしての意気込みは感じるが、巨大生物と対峙することで露わになる人間様の自分勝手さを下地に人間という存在を鑑みるというのは「GODZILLA」と世界が地続きであることを一番に想わせる。怪獣VS怪獣という活劇はもちろんだが、今後どのようにシリーズを進行していくのかという楽しみも十分に期待できる。
〇余談
米兵だけでなく、付き添いとして元SAS隊員を描いたのは世界最強ってところを意識していたのかな?キングコングがタコの踊り食いをする場面があったけど、これってのは人間との共通項的な話なのか、アジア(主に中国?)への配慮なのか。ただ水を飲むだけでもダイナミックであるとも観せているから前者なんだろうけどまぁサービス精神で後者も兼ねてるんだろうな。
〇最後に
キングコングが単純なる力がモノを言う怪獣戦争を生き抜く中で、道具や武器の使用といった話が持ち込まれていくのかな? 実に楽しみである。ではでは・・・
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