パッセンジャー (2016)

2020年1月21日火曜日

2016年の作品 ジャンル:SF 製作国:アメリカ 舞台:船

t f B! P L


~ロマンチックですこと~


〇はじめに

 ローレンス・フィッシュバーンを最後まで生き残らせてあげてくださいお願いします。


 登場シーンでもうすでに哀愁漂ってて泣きそうになったよ・・・


〇想起する作品

 「ウォーリー」(2008)
 「パンドラム」(2009)
 「CARGO カーゴ」(2009)


〇こんな話

 人類がどうのこうのという大それたものではなく、これは2人の男女のラブストーリー。



〇ロマンチックですこと

 たった独り計画から外れただけでもシステムは正常に作動する精巧さの反面、そのたった独りのニーズすら全く以て満たせないもどかしさ。乗客に不自由の無い様にあらゆるサービスが完備されており、予定通りに事が運べばそれが日常的な風景として何ら問題も違和感も無く馴染むだろうと想起させるのはうまい。宇宙における孤独というものに対して数々の作品が挑んできたわけだが、この作品はそれを彼の内面的(精神的)なものよりも外的要因からコメディとも想える描き出し方をしておりこれが何とも見やすい。


 そんなことよりなによりすばらしかったのがジェニファー・ローレンスが起きてからの船内の華やかさよ。堪らんばい。惚れてまうわマジで。


 勝手に惚れた女を起こし、船におけるありとあらゆるシステムの権限を書き換えられる能力を有したことから、自らの置かれた境遇に苛まれつつも、その立場を自覚し眠り続けるパッセンジャーたちに対していつ神の真似事を始めるのかとひやひやしながら観ていたが、そういったダークな部分は彼女に対しての罪悪感に終始(一本化)し、これもまた彼の内面的な部分の反映というよりは彼女という外面的なものの充実感を描く事から彼を咎めておりクセが無く見やすい。そして彼への想いと自身可愛さに死の眠りから彼女もまた同じように彼を目覚めさせるという対立構造はうまく帳尻が合っている。


 ただロマンチック過ぎるというか、綺麗すぎるというか・・・

 どうせなら女性にはフィアンセがいるとか、自身にも妻か恋人がいるとかにして、次に起きて来た人間が都合よくもどちらかの番いだったとかにしてドロドロ劇を描けばもっとおもしろくなるんじゃないの。単なるロマンチックなラブストーリーなんだよね。嫌いじゃないけど。

 あと予定通り起きて来たクルーたちを2人の子孫が出迎えるとかね。彼らが支配者として君臨し、人類の希望だったはずのものが・・・として観せるのもアリなんじゃないかな。



〇最後に

 これ劇場で観たかったなぁ~

 ではでは・・・  

このブログを検索

Wikipedia

検索結果

アーカイブ

QooQ