~記憶という真実~
〇はじめに
環境問題...諸々の差別問題...人類の行く末...〇想起する作品
「エイリアン」シリーズ「イベント・ホライゾン」(1997)
「マイノリティリポート」(2002)
「パンドラム」(2009)
「エビデンス 全滅」(2013)
「ヴィジョン 暗闇の来訪者」(2015)
「パッセンジャー」(2016)
「秘密 THE TOP SECRET」(2016)
「アナイアレイション 全滅領域」(2017)
「ANIARA アニアーラ」(2018)
〇こんな話
人類5人。遭難者5人。クルー3人とお客2人。市民2人と非市民3人。男4人と女1人。黒人1人とアジア人1人と白人3人。〇分断社会
事態の究明のため救助された女性の記憶にアプローチするという大筋により、辿るべき道(明かされる真相)が定められてしまうものの、その時代の背景を浸透させたのはよかった。滅亡が差し迫った地球で尚、人類は1つになれない。これを遭難者という括りの中で、
船を知り尽くしたクルーと何も知らないお客さん、
特権階級の市民とゴキブリ扱いの非市民、
男と女、
黒人とアジア人と白人、
...と様々な壁を描く事でその縮図としている。脱出艇で起こる事象も現在人類が直面している問題と関連付けられるのかもしれない。
何かしらの衝動や感情を抑える我慢をする彼女の姿が描かれることで、この世界に蔓延る差別によって抑圧された者たちの感情の後押しとしているのもまたうまい。これにより最後のとある人物の行動に説得力をもたせている。
ただそれが根本的な解決に当たらないというのは解釈の余地及び問題提起なのだろう。
人類の行く末は・・・
〇疑念
クルーがほぼ非市民なのに、脱出艇が市民用と非市民用に分かれてるって相当効率悪いよね・・・まぁトイレやバスの座席とか諸々分けていた歴史があるからな~。現在進行形だったりするか。その点で黒人の男性が市民(上官)で、白人女性が非市民(奴隷?)でってのは狙ってるのかな。
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