~仮定想定仮説~


〇はじめに

 地学系が好きなら是非。


〇想起する作品

 「アルマゲドン2013」(2013)


〇こんな話 

 地球のコア(外核)停止。我々は宇宙(太陽)に対し無防備となった。


〇仮定想定仮説

 ダイナモ理論。よく自転車のライトを例に説明されたものだが、地球は外核が流動していることから電磁場を創り出しているとされ、その電磁場が地球を太陽風から守ってくれている。

 方位磁石で北極にN極が向くのは北極がS極だからであり、磁界はNからSへと向かうことからこれがなんやかんやあってオーロラという現象が云々かんぬん・・・

 今作はそんな電磁場の発生要因であるコア(外核の流動)が停止し、電磁場が消失する危険性があると言う。太陽風を防ぐ手段を失った地球は・・・


 ならば地下深くへと潜ってコアの回転を再起動させればいい。超低温でタングステンとチタンを結合させた超合金アンオブタニウムで作り出した船でひと潜りさ!


 何だろうねこの浪漫。堪らないんだよね。

 全体的に仮定想定というところと想定外というところの描き方がうまいしおもしろい。科学者集団の見解及び仮説と結局のところ頼りとなってしまう人間の勘(ひらめき)との兼ね合い。人間の進化(繁栄)を決定づけてきたのは科学の裏付けという固定観念では決してなく、この突飛な発想なのである。そしてそれを実行してしまう力。時に倫理に反し、非道徳的であったりと問題も絶えなかったりするわけだが。そこに科学(結果)が追いついてきたというカタチ。仮説を立て検証する。そして何よりそれを受け入れる寛容さである。  

 まぁ突飛すぎるとアレなんだけど。ある程度の裏付けありきでこそ発展は遂げられる、としておくか・・・



〇余談

 コアは時速1600kmで回転しているのだとか。外核が液体だとして独自にこの回転速度を保っているとは考えられにくく、自転と密接に関係しているとも言われており、コアだけが停止するのはほぼほぼ有り得ないとのこと。地球の自転速度は時速1700km。


〇最後に

 ふざけているわけじゃないんだけど、こうガチで作っているとんでも映画をもっと観たいんだよな。今B級と謳われている作品の技術がこの時代(といってもそんなに前ではないけれど)に追いつくのを待つしかないか。

 ではでは・・・

このブログを検索

Wikipedia

検索結果

アーカイブ

QooQ