~原点~


〇はじめに

 この人っていろんなところに出現するよね。


 「タイム・シーカー」(1999)が印象的だったけど。


〇こんな話

 新たなジグソウの門出。



〇動機

 ジグソウのゲームとは最終的なところで(いや当初から…)プレイヤー自身に生死の選択が委ねられているものだったわけだが、2作目からの違和感であったジグソウのゲームの主旨とのズレが前作にて決定的となった。それを踏まえての今作。

 1代目ジグソウであるジョンは自らの寿命には勝てず全てを明かすことなくこの世を去った。しかし彼の意志を継ぐ者がいると言う。ジョンという黒幕とその意志を真っ当しようとする実行犯。ジョン無き後意志を継ぐ新たなジグソウ。ここにゲームの主旨のズレを見る。

 ゲームによる裁きの実行はどうだったか。3作目となる前作は復讐という動機を掻き立てることによって、そして4作目となる今作は人命救助を謳って、その裁きとするところをジグソウ自身ではなく他人の手によって下させようとしていることに気付く。ここにもまたズレが見える。

 そんな中ジョンの過去を明らかにすることでジグソウとしてゲームを仕掛ける様になった動機及び原点を見せる。「人が人を裁く」「人が人を助ける」これは結局のところ一方的な善意であり悪意であるとするゲームの結末と共に本来の主旨へと原点回帰を観せようと試みている。彼を突き動かしているものはいったい何なのか。そして本来の狙いは何なのか・・・

 彼らは救えない。自身で救わせるしかない。

 しかしそもそものきっかけとするところはどんなものだったのか? ってな疑問点も出てくるわけで・・・ 単なる復讐なわけだよね。まぁ単なるとは片づけられないんだけどね。

 動機となるところが明らかになり同情や共感は禁じ得ないが、如何に正論を並べ立てたところで公平公正にはなり得ない。それの解消として1つ執行する者の職業というもので補完する。警察という1つの正義の象徴によって。しかしそれを以てしても埋められない溝があるのは明白。はてさて・・・


〇最後に

 1作目と構図が一緒になってるんだよね。

 ではでは・・・

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