ボーン・スナッチャー (2003)

2020年3月3日火曜日

2003年の作品 ジャンル:SF 製作国:南アフリカ 動物:蟻

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~人間 VS アリ~


〇はじめに

 人類こそが地球の覇者だとする自負が少なからずあるわけだけど、人類の生存可能領域なんて微々たるもので…未開の土地なんてごまんとあるわけで…そんな未知との遭遇を楽しめればいいんじゃないかな。


〇想起する作品

 「地球防衛軍」シリーズ
 「スターシップ・トゥルーパーズ」シリーズ 
 「フェイズⅣ 戦慄!昆虫パニック」(1974)
 「プレデター」(1987)
 「バグズ」(2003)
 「ネスト」(2009)
 「デザート・ストーム」(2016)


〇こんな話

 アリさんのお引越し。


これ字幕翻訳者さんの粋だよね、多分。


〇人間 VS アリ

 エンジニアである主人公は快適で安全な遠く離れた場所から、常に死と隣り合わせな極所で働く者たちの様子を見守ることが生業であったが、ある時上司に現地行きを命じられてしまう・・・

 このデスクと現場といった話がそのまま女王と働きアリとの関係として当てはまるのかな? これにより蟻という種が人類と対立すべき存在であることが際立ってくる。


 人間単体における生存能力というのは格段に低いわけだが、極所において人間が生存可能な空間を構築し維持することを技術力によって可能としている。

 ただしこれの見方として、

  ・技術力によって生存可能

  ・技術力が無ければ生存不可能

 といったプラスの面とマイナスの面との両方の見方ができたりする。

 これもまた人類という種をどこに位置付けるかの話になるのだが、未開の土地に人類が足を踏み入れていくこと、そしてその環境における生態系に干渉することは自然の摂理に反するのか否か。


 っでまぁ、現場で奮闘する人間と働きアリとの死闘を演出することでそれぞれが何も互いに害を与えようとしているわけではなく単に生存本能を働かせているだけだと観せたことや、エンジニアの主人公が現場に赴いたことで心変わりしたように、エンジニアとして機能していたはずの女王がラスト現場に赴いていく様を観せることで、人間と蟻とを対等な関係として観せ、人間本位な考え方はそのまま蟻さんたちの側からも観られるようにしているのではないかな???


〇最後に

 アリさん版スイミーみたいな感じでもあるのかな?…違うか!?

 ではでは・・・

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