~伝説~
〇はじめに
いつしかこれ流行ったな。〇想起する作品
「ターミネーター2」(1991)「ラストサマー」(1997)
「ルール」(1998)
〇こんな話
鏡の前でキャンディマンと5回唱えると・・・
最初にはっきりと映ってたんだね
〇伝説
怪談話といえば死者から生者への一方的な作用が基本(というより固定観念?)である。死者の無念(怨念)が生者を苦しめる…といった具合に死者の想いの強さを際立てる。その中で死者に対する謎解きあり呪いの解消あり、いや無かったりと生者がちょっかいを出していく・・・キャンディマン伝説が明かされていく中でキャンディマンとなった男の由来はもちろんだが、さぞ無念だったろう恨んだだろう彼自身の想いの強さより何より、彼の伝説を信じる者たちこそがキャンディマンという存在を支えていることがわかってくる。
主人公のヘレンは当初キャンディマン伝説を疑っているが、この伝説へと向ける疑いの目というものを劇中の彼女の見え方見られ方の変化や、被害者にも加害者にもされてしまうというところで彼女自身に対しても向けることで、私を信じてほしいと訴える彼女の必死さを演出し、キャンディマンの動機へと結び付けようとしている。
都市伝説を都会に潜む恐怖が無意識に表れたとものだとして自然発生を謳っている教授(不倫してた夫)がいたわけだけど、彼のラストがそれを際立てていて。
何で5回も唱えるの? ってな話に、1,2回なら偶然呟くぐらいあるわけだけど、5回ともなれば確実にその唱える対象への強い想いが如実に現れるよねと。これは勝手な私の見解だけど・・・
つまり死者の無念や怨みはもちろんなのだが、死者に対する生者の断ち切れない想いというものが都市伝説というか怪談の発端としてあるわけなんだよね。
キャンディマンがどうなったのかはわからないけれど、かぎ爪を受け継ぎヘレンが伝説となる。こういった話の置き換えや注ぎ足し付け足しで真実に背びれ尾びれがついて語られるにも関わらず信仰する者がいるというのは、これまたいつの世も途切れることのない生者から死者への想いがあるからで。この連鎖が伝説の本質ってことなんだろうね・・・きっと。
ではでは・・・
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