~都市伝説~
〇はじめに
都市伝説とは元々教訓的な意味合いを持ったものが独り歩きし、おもしろおかしく様々な情報が付加され広がったもの。どこでも同じような話が浸透している。日本で有名なのがコーラは骨を溶かすとかですかね。そんな実際のところ本当かどうかはわからない、科学的根拠が無かったりするものに振り回される人間たちをうまく描いていたように思う。〇想起する作品
「ラストサマー」「スクリーム」
「ストレンジャー・コール」(2006)
「ヴィジョン 暗闇の来訪者」(2015)
〇こんな話
信じるか信じないかは、あなた次第ですm9(^Д^)〇都市伝説
最初のガソリンスタンドの件。通り過ぎた人気のある明るいスタンドと、人気のない暗いスタンドと本来どちらを選ぶだろうかと。しかしガス欠という状況で後者を選択せざるをえない。状況に応じてニーズが変わっているわけである。さらにそんな人気の無いスタンドにおいて店員が気味の悪い男であったらどうか。女性が単身のときに、車内と車外でどちらが安全であると感じるのか。この観せ方も巧みだった。これを観せられているおかげで、後々話される都市伝説と併せて勝手に犯人像を描き出していることにも気付く。
スタンドの男はただ彼女を助けようとしだけなわけだが、彼女が勝手に抱いている警戒心から、より警戒すべき対象だとして受け取られてしまう。究極は彼こそが悪者であるのだと。
つまりはニーズに応じて、(晒されている)状況に応じて、個々でその情報というものの受け取り方が変わってくることを示しているわけだ。発信者にその気は無くとも受信者にはそれ以上にも以下にも受け取られる。これが都市伝説に作用しているものだと、講義において補完及び整理されている。
何にどこに信用を置くのかという話も散りばめられていた。PCでの顔の見えないチャットというやり取りや、図書館における貸出カードの署名。ルームメイトが殺害される件もこれである。そんなものを真に受けているのが都市伝説というものなのだと。
戦う女というか警察というものはこういう職業だと憧れを抱いているこの女性もその類のお話なんだよね多分。
天気予報を映し出している場面があったけど、科学的根拠ってところでの対比は狙ってたのかな?
都市伝説を再現しようと、本物にしようとする愉快犯であるかのように推理するわけだが、犯人の動機はというと別のところにあったのもまた捻ってあって・・・。
都市伝説をベースにうまくサスペンスを展開しており中々おもしろく観られた。
〇最後に
続編を観てわかったのだが、これは口頭伝承という位置づけなのね。ざっくりとは伝言ゲーム。口を衝いて出たモノがどんどん改変されていくという。どこまでが本当で、真意はどこにあるのかという。ではでは・・・
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