ドント・ゴー・ダウン (2019)

2020年6月29日月曜日

2019年の作品 ジャケ:行進 ジャンル:SF 事象現象:ループ 製作国:イギリス

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~魂の審判~


〇はじめに

 ループの始点と終点だけでなく、その間にある経過も同じ画ばかりが目立つので、トライアンドエアラーというループものの楽しみが非常に薄味。



〇想起する作品

 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ
 「CUBE」(1997)
 「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(2004)
 「トライアングル」(2009)
 「THE LOOP ザ・ループ 永遠の夏休み」(2012)
 「LOOPER」(2012)
 「パラドクス」(2014)
 「タイム・ループ 7回殺された男」(2016)


〇こんな話

 降りてはいけない。登り続けろ。



〇魂の審判

 とある待機中の部隊が急襲されるところから物語は始まるのだが、幾度となく挿まれる一人称視点に俯瞰視点とが相まって、いったい誰の目線なのか、誰が誰に対して攻撃しているのか、また攻撃されているのか、そして誰に寄り添えばいいのか、と瞬時に判断できない場面を散見させている。

 またその過程と併行して、兵士として任務を遂行するに当たり見捨てられていく捕虜(民間人)の命を印象付けることで、一概に割り切ることのできない戦場(戦争)という混沌を際立てている。


 ナニカ彼らを試す力が働いたことで、そんな戦場をループすることになるのだが、ループが繰り返されることでその場における視点が定まっていく(?)一方で、ープ脱却のための試行の数々に違いが見出せないだけでなく、それぞれの試みによる影響の差異も一向に見えてこないので、前述の戦場という混沌の演出も別段意識したモノではなかったのではないかとこちらが混乱し始めてしまう。

 しかし自身の行動を省みさせ、助かったはずの命と失われていく命に想いを馳せさせんとする気概は全編を通じて感じるので、やはりそれが意図するところなのだろう...



〇最後に

 作品の明確な背景がわかるともう少し観られるのかな?

 ではでは・・・




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