インサイド (2016)

2020年6月14日日曜日

2016年の作品 ジャンル:ホラー

t f B! P L



~なぜそっちへ行く~


〇はじめに

 この作品から受ける感じで一番に「ヴィジョン 暗闇の来訪者」(2015) を思い浮かべたんだけど、その時もデジャヴを覚えてたんだよね。この記憶の根源はどこなんだろ? モヤモヤするわ~…



〇想起する作品

 「ルール」(1998)
 「パニック・ルーム」(2002)
 「ロスト・アイズ」(2010)
 「ユージュアル・ネイバー」(2013)
 「ヴィジョン 暗闇の来訪者」(2015) 
 「エミリー 悪夢のベビーシッター」(2015)
 「チェイサー」(2017)


〇こんな話

 家の中に不審者がいるううううううううううううううう!!!



〇だからなぜそっちへ行く

 身重でありながら自らが誘発した交通事故で夫を亡くし、自身もまた耳に障碍を患ってしまう。出産を間近に控え診察台に座るサラの背景に映し出される表情を伺い知れない医師や看護師の存在がそんな彼女の境遇故の不安を如実に物語る。そして訪れる来訪者…

 この導入は良かった・・・けれども・・・


 とりあえず自殺願望なのかわからないけど、どうぞわたくしめを殺してくださいと誘ってくるキャラが多すぎるのが気になり過ぎる。罠があるのがわかっていながら、死んでも良いから罠にかかりたいんだとする確固たる意志を持ってる人なんてそうそういないでしょうに…

 難聴設定もすこぶる微妙。彼女の聞こえている聞いている聞こうとしている音ってのと、聞こえていない聞いていない聞こうとしない音ってのを客観的に見せるより、もっと彼女を主体に不安を煽る見せ方をした方が良かったと思うけど。母親を殺してしまうに至る場面なんて顕著だけど、“だろうね”という予定調和を際立てる。彼女がそこまで追い詰められているとは見えないんだよ。「ロスト・アイズ」なんて絶妙だったよね、あちらは視覚だけど。

 それに母親の強さというのなら、自らの母親を躊躇なく殺してしまった時点で赤の他人と思ってる人間になんて容赦しないんじゃないの?? 実は不審者とデュエットを楽しみたい感が滲み出ちゃってるのが最悪のカタチだよ。

・・・いや不意打ちをせず正面に周って正体を確認してからでしか殺せなくなる、しかもその殺す意志をさらに躊躇せるといった逆に働いているってことなの?

 パニックになって訳わかんなくなるのは理解できるよ。でもさ、妊婦が怪我して破水までしてんのに安全な場所へと身柄を保護しないでむざむざ危険な場所へと追い詰めていく警察官にはなりなたくないな。その妊婦に殺されたらもう仕方ねえとあきらめるわ。



〇最後に

 何か私には見えない意図があるのかもしれないけど、どうでもいいやと思えてしまうのよ…

 ではでは・・・


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