~結び~
〇はじめに
完全に「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」だなと思ったら、脚本家が続編の「ブレア・ウィッチ」書いた人なのね・・・あと何で「ポッピンQ」なんだろうと思ったんだけど、これ角川なのね・・・
〇想起する作品
「シャッター」(2008)〇こんな話
オッス! オラ、セイタ。よろしくな!!〇結び
日本の寺院を対象として宗教学の論文を書くのだと豪語し日本を訪れながら全く下調べをした形跡が無く、細かい交渉ごとは致し方無いにしても挨拶程度の会話すらも通訳として来てもらった幼馴染頼り。いやそれだけならまだ許せるが、調査対象とする寺院に関する事すらも幼馴染頼りで自らは行動を起こさない。いったい彼女は何をしに日本に来たのか・・・そんな女性を魅力的に感じるだろうか?…とする疑問は大きくあるが、幼い頃からの付き合いであり想いがあり、その彼氏が女たらし等々何かと問題があると勘繰るならば、3人の微妙な関係性に揺れる幼馴染男の心情は察することはできるか・・・
最初に日本人である刑事とアメリカ人である容疑者との言語の壁がある両者の間に入る通訳の存在を印象付けいているが、劇中登場する人物たちの関係性は一筋縄ではいかないどこか歪さを伺わせるものである。
・刑事(日本人) - 通訳 - 容疑者クリス(アメリカ人)
・カップル(アメリカ人) - クリス(通訳) - 日本人
・彼氏(ジェイムズ) - 彼女(ケイト) - 部外者クリス
・幼馴染男(クリス) - 幼馴染女(ケイト) - 部外者(ジェイムズ)
日本観光に訪れた3人(男2人女1人)は、女を中心に据えカップルと幼馴染という関係性が交錯している。カップルの関係には幼馴染が割って入り、幼馴染という関係にはカップルが割って入る様が度々見て取れ、どこかうまくいっていないが、その関係性がすぐさま崩壊するかと言えばそうでもない。その間を取り持とうと誰かが仲介するか身を引くことで交錯する関係性を維持している。
ヒトとヒトの結びつき。それを結びつけるのもまたヒトである。
劇中で言えば・・・
刑事 - 通訳 - クリス - ケイト
・・・と事件の捜査の過程、行方不明のケイトの捜索の過程でこのように結びついていたわけだが、そんな関係性がラスト破綻する。
刑事と容疑者とを結ぶ通訳が殺されたことで言語の壁が再び立ち塞がり、幼馴染(女)の彼氏を殺した容疑者として浮上した幼馴染(男)の逃亡は行方不明の女性へと繋がる手がかりの喪失を意味する。刑事とケイトとを結びつける糸が完全に途切れたわけだ。まだ息のあるケイトを映し出すことでその絶望に拍車をかける。
口頭伝承にしろ、文書によるものにしろ、現在へと脈々と伝わっているだろう歴史があるわけだが、その伝わった歴史の背景には伝わらなかった、いや伝えることができずに閉ざされた歴史もまた存在する。
劇中で展開された人と人との結びつきとそれの破綻とでいったい何が展望できるだろうか・・・
〇最後に
同部屋でやり始める神経がわからん・・・(´・ω・`)ではでは・・・
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