HUNT 餌 ハント・エサ (2016)

2019年12月15日日曜日

2016年の作品 ジャンル:アクション 製作国:オランダ 動物:ライオン 動物:猫

t f B! P L


~人間圏~


〇はじめに

 このNienke van Dijkって人をもう少し見てみたいな。



〇想起する作品

 「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲」(2014)
 「ジュラシック・ワールド 炎の王国」(2018)


〇こんな話

 人類は捕食者か被食者か?



〇生物圏と人間圏 

 闇夜に紛れ草木の生い茂る森を掻き分け見えてくるのは、点々と灯る街頭に舗装整備された道路に街路樹、その背景には街の明かりが煌めいている。人間の手の入っていない環境から人工物の密集地帯へと抜け出てくるオープニングは、いつの間にか切り離されたと錯覚している弱肉強食の生物圏と人類が築いた人間圏との境界線をぶっ壊す。人間圏は決して生物圏から隔離された安全地帯などではない。ただ間借りさせていただいているだけなのだと。彼らがその気になれば我々など…


 自然を切り開き区画整備された街並みに、原形を留めない加工された肉を頬張る人々(ホットドッグ喰いてぇ…)。本来の姿を見ることなく獲物を捕食する人間という特殊な捕食者が被食者となったときに抱く嫌悪感を散りばめながら、あらゆるハイテク技術に依存し知らぬ間に有効活用している仕事に余暇にと命の危険をほとんど感じることなく勤しむ人間の生活圏を脅かす野性を描き出す事で、これぞ真の自然との調和なのだと皮肉交じりに訴えている様に思える。



〇最後に

 猫ちゃんだよ~


 ではでは・・・

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