~信用の置ける情報とメディア~
〇はじめに
SNSって何?な時代背景と、ノストラダムスの大予言な終末ブームありきの作品なのかな。
〇想起する作品
「地球爆破作戦」(1970)
「スティング」(1973)
「ウォー・ゲーム」(1983)
「CUBE IQ」(1998)
「JIGSAW ルール・オブ・デス」(2008)
「101日」(2010)
「ディヴァイド」(2011)
「10クローバーフィールド・レーン」(2016)
「ザ・タンク」(2017)
ではでは・・・
「デイ・アフター」(2017)
「ゴーストランドの惨劇」(2018)
〇こんな話
殺人立方体じゃないし、ゲームじゃない。核戦争が起きシェルターに閉じこもった者たちのお話。 妻の尻に敷かれている(家族関係不良?)仕事人間なラジオ局の音楽番組ディレクター、おそらく独り身の退役軍人、どうなんだろ?車のセールスマン2人の、計4人は男水入らずで仕事を忘れ家族を忘れ羽目を外しに旅行に出かけるという。
当初はホテルで悠々自適な休暇を楽しむはずだったが、突如海でのキャンプへと強制的に変更が為され、なんやかんや知り合った男と、ワンナイトラブしたかった女と合流...
...した直後、ラジオからロシアがアメリカに向け核ミサイルを発射したとの緊急放送が。またなんやかんやあって男5人女1人で地下シェルターに閉じこもることに...
休憩か買い出しか立ち寄ったスタンドでは固定電話で家族と連絡をとり、店内のTVではおそらく毎年恒例だろう日本の広島と長崎に原爆が落とされたことを追悼する番組が流れている。また海へと向かうエアコンの壊れた車内では、核戦争の脅威を煽るラジオ放送が。そういった時代や時期、季節を匂わせ不安を煽る導入は見事で。
その地においては余所者であること、海という見渡す限り何もない場所であること、事が事だけに時間の猶予がないこと等々も相まって、限定された情報メディアであるはずのラジオから流れてくる一時情報を信用する他無い状況へと誘導する工程も割かし丁寧。
「極限状況下において人は・・・」とする怖いもの見たさをくすぐる題材も興味深いっちゃ興味深い。
しかし、置かれた状況の整理と解説、何より外の状況への疑念の払拭という意味で配置された人物の言動が、明らかに望むべき結果へと誘導しようとするものにしか映らないのがこの題材を扱う上では致命的。
結果ありきオチありき、作品内外の思惑が一致してしまっていては議論の余地が無い。残念...
〇最後に
後の同様の題材を扱うことになった作品に何かしらが受け継がれたと思えばまぁ・・・ではでは・・・
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