インベイド (2020)

2021年12月27日月曜日

2020年の作品 SF:侵略 ジャンル:SF 製作国:オーストラリア

t f B! P L

~ナショナリズム~


〇はじめに

 「オキュペーション 侵略」(2018) の続編。...なんだけど、展開がいろいろと急すぎる。エイリアン側の侵略に関し、前作の段階でなぜそれらをやらなかったのか?と疑念を抱かせてしまってはダメでしょうに...



〇想起する作品

 「V」
 「インデペンデンス・デイ」シリーズ
 「エヴァンゲリヲン」シリーズ
 「スター・ウォーズ」シリーズ
 「トランスフォーマー」シリーズ
 「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(2016)


〇こんな話

 アメリカには「インデペンデンス・デイ」が、ロシアには「アトラクション」が、オーストラリアには・・・、「オキュペーション」がある!!



〇共存共栄は不可能なのか?

 前作(でいいのか?)「オキュペーション 侵略」にて始まった侵略の第一波をなんとか凌いだ人類だったが、エイリアンの更なる猛攻を受け今や虫の息、追撃は日々激しさを増していた。しかしすんでのところで踏みとどまっており、エイリアンも決定打を欠いていた...


 そんな中エイリアンたちは戦争に終止符を打つべく、人類を根絶やしにすべくレインフォール計画(エイリアン側の計画名じゃなかった気がするけどまぁ)を始動させる。人類はその計画を阻止すべく決死の作戦を展開していく...


 戦場において繰り広げられる有無を言わさぬ殺し合いに見られる、一見絶対的に相容れぬかの様な「人類VSエイリアン」という対立。

 全面戦争から始まる今作は、ゲリラ戦を主に展開した前作とは明らかに熱量が異なり、もうほぼほぼ「スター・ウォーズ」の絵面で迫力は十二分。BGM含めかなり意識してるはず。


 しかしエイリアン側にも戦争の終焉を願って平和を夢見て人類に味方する存在がおり、人間の言葉を話せる者がおり、逆にエイリアンの言葉を話せる唯一の人間がいたりと、意思疎通が図れ且つ少なからず共通認識を持てるとしており、前作同様テーマは不変。


 戦場へと向かう者、戦場へと送り出す者・帰りを待つ者、戦場における子供、

 ペット文化、家畜文化、上位種にも適応される愛護文化、呼称・愛称・ネーミングセンス文化、

 共闘と敵対、信頼と裏切り、保護と虐待、共助と排除、

 違い故に起きた戦争の中で、異種間ギャップ漫談を交えることで際立つ、同様の感情を抱き、関係性を構築し、文化を築いてきた両者が個々で魅せる共存の可能性。


 しかしそれ故に、同様の存在だからこそ互いに引けないモノがあり譲れないモノがあり、終わりの見えない戦争へと突き進んでいく悲しき現実をこの作品はまた描き出す。

 どちらかが絶滅するまで戦いは終わらないのか、手を取り合い平和に暮らしていくのは不可能なのか、どこかに落としどころは、折り合いはつけられないものか・・・

 このシリーズがいったい何処へ向かうのか、見極めたくなった。


 ただ...、一切の容赦なくボコスカ主砲撃ってくる怒涛の展開を迎える今作のおかげで、前作の侵略がなんとも悠長に思えてしまうのは如何なものだろうか?

 趣味で星を喰らい尽くしてる「インデペンデンス・デイ」シリーズのエイリアンとは異なり、この「オキュペーション」シリーズのエイリアンたちは母星を失ったことで入植地を求めて来た者たちである。彼らにはもう帰る場所などない。あちらと違い手加減などしている暇などないはずなのである。

 人類側の総意を決定する上でひたすらに起きた葛藤(...指揮系統の乱れやそれ故の諍い)を彼らの側へと投影する試みがあったとしても尚拭えない問題であると思われるがどうだろうか・・・



〇最後に

 チャプター2あるの? 大丈夫?

 ではでは・・・

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