エージェント・トリガー (2021)

2021年12月19日日曜日

2021年の作品 ジャンル:アクション 製作国:カナダ

t f B! P L

~記憶のトリガー~


〇はじめに

 意図的に伏せられたままの情報があり、「TRIGGER POINT」というタイトルと、シリーズ化の想定とどちらの意も含有しているのだろうが、それを引き(惹き)と感じさせない魅力がこの作品にはある。



〇想起する作品

 「イコライザー」シリーズ


〇こんな話

 だいたい「イコライザー」。



〇青木まりこ現象

 自宅にも関わらず日用品以外の取り扱いは何を置いてもカードキーを必要とし厳重な管理体制を敷いており、四方を木々に囲まれ隣家までは何十キロあるのだろうかというポツンと一軒家にも関わらず、そこかしこにカメラを設置し常時周囲を監視している。何か不審な動きを捕えれば彼の携帯にすぐさま信号が送られ、それだけでカバーできない場合はドローンで補完する徹底ぶり。外出に際してはナイフと銃を必ず携帯し、戸締りも「パージ」(2013) 並み。


 馴染みのダイナーでは、店の入り口を確認でき且つ街の一画を一望できる窓がある席に座り終始周囲を警戒。まだ前の客の皿が片づけられていなくともそこは絶対に譲らない。見かけない顔があればすぐさま警戒のスイッチが入り、探りを入れ始める。


 何か秘密を抱えまた孤独を抱える
男ルイス(ニコラス)の演出は申し分なく、導入のポツンと一軒家の件を妊娠したメスの野良猫の捜索と捕獲で魅せるセンスには光るモノがある。...惚れる。

 一通り作業を終えてのコーヒー(紅茶か?)を一杯、ダイナーでのいつもの紅茶と一服、本屋という場所と馴染みの店主と飲まないお茶、死ぬ間際に吸いたいタバコの香り、餌の匂いに釣られて捕獲された猫...

 彼が抱える闇へとアプローチする、埋もれてしまった封じられてしまった記憶を呼び起こすトリガーとしての匂い”の扱いも至極丁寧で繊細さを感じ取れる。


 しかし、ひとたび彼が誰かと会話を始めるとなんともその話の内容がすっからかんというかなんというか・・・、

 お互いがある前提や共通理解を構築できた上で為される表向き当たり障りのないモノばかりなのと、所々経緯を素っ飛ばして結果だけを見せるので、イマイチお話に踏み込めんでいけず全体像がボンヤリしたものとなってしまっている。これは作品として奏功しているのか否かどうなのか・・・



〇猫





〇最後に

 シリーズ化なるか?

 ではでは・・・

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