コズミック・シン (2021)

2021年12月11日土曜日

2021年の作品 SF:侵略 SF:接近遭遇 ジャンル:SF 製作国:アメリカ

t f B! P L

~宇宙の罪~


〇はじめに

 ブルース・ウィリスとフランク・グリロの二大スター共演(共闘するとは言ってない)にも関わらず吹替えが無いのは何たることか・・・



〇想起する作品

 「オキュペーション」シリーズ
 「スターシップ・トゥルーパーズ」シリーズ
 「インデペンデンス・デイ」(1996)
 「アルマゲドン」(1998)
 「バイオハザードX」(2007)
 「沈黙の惑星」(2008)
 「アベンジャーズ」(2012)
 「インフィニ」(2015)
 「インタープラネット」(2016)
 「OSIRIS オシリス」(2016)
 「ダンケルク」(2017)
 「ライフ」(2017)
 「アンチ・ライフ」(2020)


〇こんな話

 えふしーいんしでんとこんたくとぽじてぃぶおあねがてぃぶきゅーぼん!!



〇平和のための戦争

 2031年、人類は火星への入植に初成功。それを地盤に量子技術を確立させ、宇宙への移住が可能になった。この技術革新に伴い人類は広大な宇宙で勢力圏(居住エリア)を拡大、各地に点在しコミュニティを形成。またそれに伴い単位を国ではなく星とする人類連合を設立した。


 それから何百年か人類連合は地球・ザフティ・エローラの3つの連合加盟星により統治されていたが、なんやかんやあってザフティが脱退。ザフティにはQ爆弾が投下され居住者たちは皆星諸共死滅させられた。


 それから数年後、どこかのとある惑星でFC事案(ファーストコンタクト)が発生。人類は対話不可能であり敵対的であると判断、コズミック・シン(宇宙の罪)作戦を始動させる。


 不名誉除隊したQ爆弾使いフォード将軍通称血の将軍が緊急招集され、敵に地球の座標が解明される前に敵の母星を発見破壊すべく、ファーストルックファーストショットファーストキルミッションが敢行されようとしていた...


 一部に過ぎなかった過激派の思想を総意であると真に受け殲滅してしまったザフティの一件への後悔を絶対的な下地に、

 “文化の抹殺は創造という概念の否定であり、文明を消す事は宇宙の罪である” とタイトルに直結する行動生物学の論文を引き合いに出すことで、

 民衆に知らせることなく、少数精鋭の意志で行われようとするコズミック・シン作戦の意義とその余波、並列で語れぬ種の存続と共存、宇宙の平和と宇宙の罪を問うことが主題だろうか。


 作戦を成し遂げるも数多の犠牲を払い憔悴しきった兵士たちの姿と、帰還生還した彼らを英雄と称し真実から目を背けるが如く勝利に酔いしれる大衆との温度差に、まるで「ダンケルク」(2017) を想わせるラストにいったい何を見出せるだろうか・・・

 次が来たら?...次もまた?


 数々のB級以下SF映画が素っ飛ばしてきた、描かずして想像を促してきたいや意識にすら登らせなかった諸々の技術なりシステムなりの繋ぎの部分を描く試み(と勝手に判断)も好感。

 500年の猶予があってファーストコンタクトに向けた準備や取り決めが為されていないのは...

 宇宙進出に当たりこんな防疫ガバガバが罷り通ってるのはさすがに...

 作戦遂行に当たり要となる人物がいるにも関わらず、星1個(太陽系規模?)吹っ飛ばす爆弾抱えているにも関わらず、即刻死に直結するようなアバウトな座標に放り出す移動方法しかないって...

 なんかもっとまともな武器無いの?

 それらの演出の数々が尽く尽く尽く、劇中で築かれてきたはずの歴史の否定にしかなってない弊害を伴って尚である。



〇最後に

 別段面白くもなんともないけど、絵面やビジュアルがかなり好み。次の作品も期待。

 ではでは・・・

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