氷菓 (2017)

2020年4月4日土曜日

2017年の作品 ジャンル:サスペンス 製作国:日本

t f B! P L

~余地~


〇はじめに

 ホントに気になってる?



〇想起する作品

 「キイナ 不可能犯罪捜査官」


〇こんな話





〇余地

 広瀬アリスってどうなのこれ・・・??


 謎解きから見えてくる人間の非効率的非合理的非確実な行動の数々。それを行っている人間にとっては何て事の無いものでも、その行動原理を知らない人間が傍から見たら途端にナゾナゾ仕様に様変わり。

 作品に散りばめられた一見無駄で回りくどくもあるアプローチが後々繋がっていく様は心地良く、一方で灯台下暗しを引き立てるがその遠回りがあったからこそ見えて来る境地であることを同時に突きつける。

 そもそもこういった無駄は何かしら行動を起こさなければ見えてこない。実際に行ってみて初めて見えてくるものでね。

 そんなところを見ようとする理解しようとするアプローチが折木の推理であり、人を見る、人を繋げる、というところに掛かってきているのだろう。折木と関谷純の分かれ目に。


 ただ...、問題はその謎解きがどう観えるのか?というところで・・・ 

 最初の千反田える監禁事件。用務員のおじさんと折木は会話してるんだよね(会話してたよね?)。地学準備室の場所を質問していたはず。


 この描き方は絶対ダメ。用務員のおじさんは鍵を閉めたことを知っているのだから、鍵閉めちゃったけど大丈夫?といった話が為されていいはず。この学校特有の鍵の特性を説明しているけれど、それを知っていて尚確認しなかったのか用務員さんは?となってしまう。何度も閉じ込め事件が起きているのではないかといらぬ疑問を抱かせる。


 あといきなり鍵穴に鍵を突っ込んでたけど、まずドアを開けようとしたけれど開かないという所作でドアが閉まっていることを印象付けねばならなかったのに、なぜ省略したのだろうか・・・


 次に本借りてすぐ返す事件。そんな気になってたなら借りてる本人に2、3回目辺りで聞いとけ・・・ 全員先輩だから聞きづらくもあるか。

 こういったところを意識に登らせてはダメ。謎解きできたという折木の能力よりも、その原因を作った方が馬鹿に見えてきてしまう。これでは狙いとは違う単なる“無駄”というところが際立つ。“無駄”であるならば切り捨てられるよねってな安易な考えにも繋がる。


 おそらくは “余地” ってな意味合いが狙いに近いんじゃないかな。他人に対して理解する“余地”があるってな。どうかな? 一見“無駄”に見えるけれど、彼らにとっては理に適っているわけで。そこを切り捨てるのか汲み取るのか・・・ ここが肝心なんでしょ。

 アニメ観てた時はそんなの一切気にならなかったはずなんだけど。まぁ内容全く覚えてなかったからどうとも言えんか。しかしアニメの演出ができない以上何か他に工夫は凝らすべきだったとは思う。


〇最後に

 謎解きを終えて広瀬アリスに目をやると・・・髪を指でくるくるしながらふ~ん…って言ってる画が浮かんでくるんだよね。天然というよりあざとさに見えてしまう。これが人によっては難点だと思う。

 ではでは・・・


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