~神が洪水を起こしたプロセスの解明~


〇はじめに

 原題:「OCEANS RISING」

 ざっくりとはノアの箱舟(運ぶね)。



〇想起する作品

 「ザ・コア」(2003)
 「サイレント・ワールド セカンド・アイスエイジ」(2006)
 「滅亡の黙示録」(2008)


〇こんな話

 太陽フレアと世界各地で大地震が同時に発生する中、北極点が大幅にズレていることが観測された...


 地磁気逆転の兆候で、地磁気消失の危機だと声高に叫ぶジョシュだったが、一番の理解者であると思われていたパム(クッシング博士)を含めそれは無視されてしまう...


 3年後、ジョシュの言った通り地磁気は脆弱化。無防備となった地球に太陽フレアの脅威が迫る...


 また地殻変動による津波で各地が水没していく中、


 ジョシュはというと事前に船を購入しており、独り漂流の旅に備えているのだった...

 地磁気を戻さねば!!



〇対策

 CERNとブルックヘブンの加速器、2つの施設で同時に特異点(ブラックホール)を発生させ、重力子でダイナモ効果を活性化。磁気圏を最強化だ!!


 結果:磁気圏復活、太陽フレアから地球は守られた



〇ノアの方舟解体新書

 外核の流動停止、地磁気の逆転と消失、地殻変動、太陽フレア、と神が洪水を起こし陸地を海に沈めたプロセスと、人類滅亡計画とを強引にサイエンスに落とし込んだ、現代版ノアの方舟物語の様相は興味深い。


 しかしノアの方舟を題材にしていながら、肝心の人類の罪となる部分への言及が皆無なのは何か意図があったのだろうか? 
ジョシュがノアの如く救出し船に招き入れた人々から何か見出せるだろうか? これでは度を越えた人類の地球謳歌への警鐘になっていないのではと気がかりで仕方がない。

 本意本望なのかもしれないが、ジョシュとパム(クッシング博士)の再生の物語一点特化ではちと厳しかった気がする・・・



〇最後に

 終末系はやっぱり観ときたい衝動に駆られるからこの手のジャンルが衰退することはないだろう、そう願いたい(切実)。

 ではでは・・・


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