~残される記録と薄れゆく記憶~


〇はじめに

 「ツイスター2008」(2008) とは直接的な関係は無いけど、これ撮った監督はあちらの監督ともお仕事してることがあるみたいで、その関係か定かではないけどストーリーや設定は似通ってたりする。



〇想起する作品

 「ツイスター」(1996)
 「ツイスター2008」(2008)
 「アルマゲドン2012」(2010)
 「マン・オブ・スティール」(2013)


〇こんな話

 竜巻被害で傷を負ってしまった家族の再生の物語。



〇何事にも理由がある

 リズとエリーの姉妹は幼少期に竜巻で家(財産一式)と母親を亡くした過去を持つ。25年後、姉のリズはその被害を目の当たりにしたことで気象学者となり、竜巻発生を予測する研究の第一人者となっていた一方、妹のエリーは母の死を目の前で目撃してしまったこと、またその死の起因が少なからず自分にあることへの負い目から、言葉を発することができなくなり、家からも出られなくなってしまっていた...


 伏せてあった父母姉妹の4人で撮った家族水入らずの写真立てを立てる姉のリズと、立ててあった写真をまた伏せる妹エリー。

 加齢の影響もあろうが、25年前の悲劇を乗り越えようと努力する一方で、愛する妻の記憶すらも薄れ始め、妻が残した記録によって何とか記憶に留めたいと苦悩する父親。

 リズとエリーが母を亡くした当時の年齢に近しい、リズの娘のベッキーが彼女なりに一生懸命に、秘密を抱え閉じ籠るエリーへと寄り添う姿はとても印象的。


 発生予測の難しい、また被害エリアの予測の難しい、そもそも現象をリアルタイムで観測する事すら難しかった、非常に取り扱いづらい竜巻という現象の予測・観測・追跡を、大量に収集したデータとその照合によって可能とするシステムの開発を手掛ける(引き継いでいた)、リズの元夫の動向をバックグラウンドに、

 またそのシステムだけでは精度100%には届き得ないとし、その足りないナニカを見出させながら綴られていく、25年前の竜巻被害によって全てを失い全てが劇的に変わってしまった家族の確執と解消のドラマに心温まる。



〇最後に

 ショック療法っちゃショック療法よね・・・

 ではでは・・・

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