~地球温暖化と向き合う~
〇はじめに
娘がヒステリックでとんでも行動が絶えないけど、作品自体はとんでもじゃない。竜巻から温暖化に向き合うことが根底にある真面目な映画。
〇想起する作品
「ツイスター」(1996) 「スーパーストーム」(2003)
「テキサス・ダウン」(2012)
「イントゥ・ザ・ストーム」(2014)
ではでは・・・
〇こんな話
ハートフル“ウォーミング”ドラマから地球温暖化を問う。〇地球温暖化とどう向き合っていくか
竜巻が頻発する地域の大学で教鞭をとり、温暖化とその影響を熱弁する著名な気象学者エイプリルは、竜巻により両親を亡くした過去を持つ。当時の自身と同じ年頃で大学の進学を控えている娘ダナがいるが、仕事(研究)に没頭するあまり親子関係はギクシャクしきっきり。 ある日そんな状況を見かねた弟嫁から、気晴らしにシアトルへと遊びにこないかと誘われ、竜巻の被害で学校が閉鎖になったこともあり、大学の見学も兼ねて親子2人揃って弟夫婦の家にお邪魔することになる。
エイプリルは仕事を離れ竜巻のことを忘れ、ダナと向き合う時間を過ごすはずだったが、温暖化の影響か竜巻の発生条件を満たす類まれな空模様が観測され、過敏な研究魂に火がついてしまう。案の定親子の溝はさらに深まり、また案の定竜巻が発生してしまう...
両親の命を奪った竜巻という直接の現象に立ち向かおうと気象学者になったエイプリルに対し、事故後支えとなってくれた保安官への憧れから自身も保安官となった弟ショーンを据えることで、2人の中に巣食う竜巻という共通の脅威に異なる視線をもたらしている構図はうまい。
竜巻という直近の現象はもちろんなのだが、その前後にある、その奥にある根本原因とされる温暖化を見据えさせることに機能している。
正直娘ダナの言動には終始イライラさせられっぱなしだったが、冷えっ冷えだった家族がポカポカしていくドラマの奥底にある、現状根本的な解決が図れない、取り返しのつかない状況になっている地球温暖化に対し、我々はいったいどのように向き合っていくべきなのか?、という問いかけは一考の余地があるものだと思う。
〇最後に
エンタメ色はあまり強くなく、理論的なところもあまり突き詰めてはいないんだけど、現象の取り扱いと向き合い方は紳士で真面目な作品だから、興味があれば是非・・・ではでは・・・
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