ゲット・バッカー FIRE BREAK (2021)

2022年7月24日日曜日

2021年の作品 ジャンル:アクション 製作国:アメリカ

t f B! P L

~思いの外ユルい~


〇はじめに

 こんなジャケだけど、想像してる100倍はコメディ。めっちゃアバウトでユルい。



〇想起する作品

 「ジョン・ウィック」シリーズ
 「スモーキン・エース」(2006)
 「Mr.&Ms.スティーラー」(2019)


〇こんな話

 元デルタフォースで現奪還屋のマーカスのドタバタ劇。



〇ジャンルはコメディ寄り

 後ろめたさを覚えつつも妹レイアのためと割り切り、裏社会で仕事を請け負う元デルタフォース現奪還屋のマーカスは、ある日組織のボスであるレイからどこぞやの金庫からケースを盗ってきてくれとの依頼を受ける。


 彼はハプニング属性のある親友の力を借り難なくケースを奪取するのだが、レイにはケースの入手とは別にロシアンマフィアのボスであるアルカディの息子ユーリを殺した罪をマーカスに着せ、面倒臭いことを一切合切清算しちまおうという企みがあったのだった。


 アルカディは情報に踊らされマーカスを最愛のドラ息子ユーリの仇であると断定。マーカスに多額の懸賞金をかけ世界中の殺し屋(4人くらい)に彼を狙わせるのだった...


 裏社会で跋扈する組織の所業と、相反するはずのマーカスという男の正義感。


 正義の塊刑事の事件に対する読みのするどさの反面、整理のつかない自身の痴情の縺れ。

 正義刑事の信用を得る相棒と内通者。

 正義刑事の信用は特に無いが裏切りも全くしない、禁煙6か月でレストランのうざい常連な、捜査では一切発揮しない食べ物には異常に反応する嗅覚を持つヘンテコ刑事。

 マーカスの妹レイナからタダ飯レストランのウェイトレスを経て刑事の元恋人...


 とある一面を見せてから別の一面さらに別の一面と、
諸々のギャップと繋がりを際立たせそれぞれの人物の動機を原動力に動かしていく、またそれぞれの人物の置かれた立場や立たされている状況を整理させていくお話の作りはうまい。


 しかしその反面、一番に躍動感の欲しい殺し屋さんたちとの攻防が、全員同じ舞台で済ませてしまうこともあって思いの外動いていかない広がっていかないのがしんどい。シスターで子持ちで殺し屋等、おそらくそれを見越してのユルさアバウトさ(主義やこだわり)なのだと思うが、そのコントにイマイチ乗れないのもなんとも・・・



〇最後に

 折角魅せられるアクションがあるのに、その魅せ場が無理くりねじ込んだ感がすごいというか蚊帳の外というか、結果的にあまり相性が良くないお話になっちゃってたね。


 ではでは・・・


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