~オランダへイクンダ~
〇はじめに
これの続編で「ゾンビ・クロニクル2」(2011) があるんだけど、それは正式な続編ではなくて、むしろこれが「エスケイプ・フロム・リビングデッド」(2006) の続編で「2」というもうワケワカメな状態。やってくれるぜ。
「グランド・クロス」(1998)
「キャビン・フィーバー」(2002)
「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)
「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」(2007)
「レプリケイト 襲撃」(2019)
〇こんな話
絶対にカメラを止めない!! 俺は撮り続けるんだ!!!〇オランダには人がいる
当たり前でありふれていた生活を取り繕おうと、まだ幼い娘の誕生日をお祝いしようとするイチ家族の様子が収められたホームビデオを縮図に、また従軍カメラマンにより映し出される惨状へのシフトを以て、どんな事情があろうと一切考慮されない日常の崩壊を想起させるオープニングは秀逸。イギリスは、もう...、オランダへ行くんだ!! 娘を独り戸締りもしてない家に残して外の様子を見に行ったり、娘の悲鳴が聞こえ気が気でないはずにも関わらず冷静にカメラワークを気にする余裕のある母親の言動への違和感もまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁ・・・
POVでは定番中の定番であるものの、暗闇におけるライトであったり、暗視カメラであったり、テープの重ね録りであったり、カメラの持ち手の交代であったりと、その視点ではその場その時間からは “見えない” “伺い知れない” 世界への想像を促す演出が徹底されており、
「人間VSゾンビ」「人間VS人間」「軍人と盗賊」「イギリスとオランダ」という現状の図式、その一部分のみから真実を推し量らせるとともに、信じたい真実のみに目を向けさせ、縋りたくなる希望を見出させる様がそれはそれは見事。
そして案の定「知ってた」、でもそれは見たくなかったし受け入れたくなかったんだとする揺らぎようのなかった事実を、島国イギリスにおいてたった今まで見て来た全てを通して、ある一部から推し量らせる逆転劇はもうしてやられたよ。
そりゃそうなんだけどさ~_| ̄|○
オランダにはもう人は・・・おらんだ!! オランダどころか・・・
ぐ、軍人さん、あんたら・・・、としつつジョーンズがどこまでもカメラを回し続けた説得力も見事だったし、それ故のカメラを置くことの絶望も凄まじかった。
〇最後に
魅せなきゃいけないが故に所々言動に違和感を覚えたりというPOVあるあるが見え隠れはするんだけど、それ以上に魅せられたモノが多かった作品だった。前作も見てみたいけど、取り敢えずは勝手にシリーズ化された「2」を。ではでは・・・
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