ホワイトシャーク (2018)

2021年6月2日水曜日

2018年の作品 ジャンル:アクション 製作国:アメリカ 動物:サメ

t f B! P L

~お願いだから余所様を巻き込まないでね~


〇はじめに

 原題:「FRENZY」 ホワイト”とはいったいどこから?



〇想起する作品

 「オープン・ウォーター」シリーズ
 「ロスト・バケーション」(2016)
 「海底47m」(2017)
 「プール」(2017)
 「ゴーストランドの惨劇」(2018)

 女優さんの雰囲気が完全にブレイク・ライヴリーを意識してる。ナジャラ・タウンゼントも近い。



〇こんな話

 自業自得、それは神から与えられた試練。



〇誰か・・・

 地元でも知る人ぞ知る秘蔵スポットに赴き、神秘的で刺激的な映像を届ける超人気旅ブログ(Vlog?YuTube?)を運営するグループが、ロケ地へと向かう際飛行機事故に遭い墜落。予期していなかった海上サバイバルが幕を開ける...


 秘蔵スポットと言えば聞こえは良いが、その実態は安全上の問題で立ち入りを禁止している場所で、しかも彼女たちは無許可無断でそこへ赴くという。その関係でチャーター機を手配した業者に対し、トランスポンダーの電源を切る様に要求し、レーダーを避けて飛べと強要。人気ブロガーとは名ばかり、彼女らはただ注目を浴びたい迷惑系YouTuber(YouTuberに失礼)と相違ない。今回の事態は単なる自業自得に過ぎない。


 それ故に、グループでは新参者、撮影においては厄介者、しかしフォロワーからは大人気で客寄せパンダと割り切られているリンジーを軸に、グループ内のカースト、サプライズ、姉への憧れ、妹への嫉妬等々の諸問題を浮き彫りにしていくドラマは心底どうでもいい。


 自身らの体験を公開・共有することで誰かれ構わず注目を浴びたい者たちが、求められていた神秘的で刺激的な体験を前に誰一人ともそれを共有できず、また圧倒的多数のフォロワーを抱えながらその誰も彼らが見舞われている事態を知る由もない。

 白昼夢ないし走馬燈による回想を交えることで、彼らが晒された境遇を際立てつつ、独り残された彼女が向き合うべき克服すべき孤独へと繋ぐ試みには理解を示したいが、自業自得...自縄自縛...因果応報...当然の報い...身から出た錆...、が前面に押し出されてしまっているので、試練としてではなく単なる皮肉としてしか機能していない。


 あの体験を経て仲間を美徳化できる神経は異常だし、何でもできると思えてしまう精神状態はかなり危ないモノ。世間での炎上やフォロワーからの大バッシングを受け病んでしまったともとれるが、何にせよ遅かれ早かれ彼女もまた、と思わせるだけでなく、およそ関わりの無い人間が巻き込まれてしまうことへの懸念ばかりが膨らむ。

 どうか、どうかお願いだから誰にも迷惑を掛けず人知れず逝きてくれ・・・



〇最後に

 一切共感のできない彼女らの言動を眺めるのはちょっとしんどかったなぁ~。

 ではでは・・・


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