~文明と人間らしさ~
〇はじめに
原題:「ICE」 後の勝手に「グランド・クロス」シリーズとは一線を画するんだけど、おそらくタイトルの発想の原点的作品だと思うので勝手にシリーズに分類。
「華氏451」(1966)
「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)
「ソーラー・ストライク セカンド・メルトダウン」(2006)
「2012」(2009)
〇こんな話
イラつく暑さだぜ! これが温暖化ってヤツか!! 我々お偉いさんはこっそり安全な場所へ逃げるけどね( ´艸`)
〇対策
赤道付近の暖かいところへ行く。〇文明と人間らしさ
ロサンゼルスという寒暖差の無い安定した気候(なのかな?)がウリな地域が、猛暑も束の間大寒波に見舞われたことを以て全世界が氷河期に突入する...とする導入はスムーズ... 空港は閉鎖され、ハイウェイも雪に覆われたことで避難はほぼ不可能。水道・電気といったインフラが機能しなくなり、凍傷患者で病院はパンク状態。警察組織の指揮系統も曖昧になり、各地で暴動や略奪が発生するも制御しきれず、逮捕された被疑者たちは署内に取り残されたまま。政府も早々にとんずらし、テレビでは何日も前の情報を垂れ流すのみで市民は何も知り得ないまま息絶えていく...
様々な人種や役職の者たちに分け隔てなく訪れる氷河期。素性の知れる者知れない者が一律に見舞われる平時における機能の崩壊。
そんな平等な世界で争いを繰り広げ優劣をつけようとする人間模様の中に、燃料としての価値を見出される本や紙幣、窮地を脱するのに一役買う違法行為、殺人と正当防衛、船?...と、常識が翻っていく様を描き出し、人類の文明の証を残すべきだとする憂いや葛藤を落とし込むことで、その源泉にある “人間らしさ” を問いかけようとする趣旨は中々に面白かった。
〇最後に
勝手にシリーズは何作かあるんだけど、近所に並んでるのは「グランド・クロス レボリューション」(2010) だけかな・・・ ではでは・・・
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