ホワイトシャーク 海底の白い死神 (2020)

2021年6月5日土曜日

2020年の作品 ジャンル:アクション 製作国:アメリカ 動物:サメ

t f B! P L

~このシチュエーションである意味が感じられない~


〇はじめに

 原題:「SHARK SEASON」

 “ホワイト”はいったいどこから来たのだろうか?



〇想起する作品

 「ロスト・バケーション」(2016)
  ・・・明らかに意識はしている。


〇こんな話

 海の孤島とカヤックでサメとキャッキャッ...



〇このシチュエーションである意味が無い

 陸地が目と鼻の先にある場所でするサーフィンにすら救命胴衣をつけている女性が無惨にもサメに喰い殺される画を魅せられた後、おそらく仕事だろう写真の撮影に、当初の予定を変更してまで、何時間もカヤックを漕がなければ辿り着けない、しかも潮汐の関係で限られた時間しか出現しない島へと向かうのに、身に着けるモノはというと極力面積を抑えたビキニのみで、どこに携帯しておくのかも定かではない携帯を片手に出発していく主人公御一考の姿には、当初から片道切符の覚悟を伺わせる。


 海の孤島で孤立無援、サメに襲われてみれば大したことなどまだ何もしていないのに、「もう無理だ」「諦めよう」とネガティブシンキング。また打開策というほど道が切り開けたわけでもないのに、そもそも切り開くべき閉ざされた道など無いにも関わらず「絶対に生き抜いてやる」とポジティブシンキングでさぁここからだと思わせたのも束の間、次の瞬間にはネガティブ思考に逆戻り、かと思えばまたポジティブにと、2人の女性の役割がモノの数秒で入れ替わり立ち代わりで、見ているこっちは怒りを通り越してげんなり。


 父親に助けを求めれば全ては安泰だそうだが、キングタイドだの、魚類野性生物局だの、海洋大気庁座礁調査担当だの、グリッド座標だの、会話の中に出てくる用語や能書きはいっちょ前に、一向にその場を動く気配が感じられない。


 サメに襲われている彼女たちはもしかしたら助かりたくないんじゃないだろうか?...とか、救助に向かう人間たちはもしかしたら助けたくない事情があるんじゃないだろうか?...とか勘繰ってしまうのはもうご愛嬌。そんなことにイチイチ目くじら立てる気なんてサラサラ無い。


 そんなことよりも問題はだ・・・、

 母の死後、受け継いだ絵の才能から距離を置き、また生前の匂いを感じるからだろうか実家や父親からも距離を置き、闘病生活において家族を支えてくれた彼氏から距離を置かれ(まぁ一緒に仕事してるみたいだし今回も同行するんだけど)、まだまだ立ち直るのに時間がかかりそうなうら若き乙女の再生と再起がテーマであるはずなのに、ただヒステリックになるだけの彼女を散々魅せつけられるだけで、何も解決していないどころか、解決への道筋ですら彼女の心情と別段リンクしているわけでもないので、このシチュエーションを持ってきた意味が全く以て感じられない、ということだろう。


 いや~すごかったなぁ~(´・ω・`)


〇最後に

 見えてる(?_?)


 こちらの方を主人公にした方が映えたんじゃないかな?



 ではでは・・・

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