ブラック・ウィドウ 裏切りの代償 (2019)

2020年10月29日木曜日

2019年の作品 ジャンル:アクション 監督:ディーデリク・ヴァン・ローイェン 製作国:オランダ

t f B! P L


~この作品単体での評価は厳しい~


〇はじめに

 「エンドレス・エクソシズム」(2018) の監督だから手に取ってみたものの・・・



〇想起する作品

 「ボーダーライン」(2015)
 「ライリー・ノース 復讐の女神」(2018)
 「マイル22」(2018)
 「ミッション:インポッシブル フォールアウト」(2018)


〇こんな話

 何かのドラマの最終章...(´;ω;`)ウゥゥ



〇ファミリー

 長旅をしてきた者たちが一時羽を休める場所、またこれからの長旅へと向け英気を養う場所。ここではないどこかを目指す者たちが、行き交いすれ違うダイナーという場所で働く、所帯を持っていても何ら不思議ではない初老の女性。

 日中はダイナーに訪れた多くのお客に囲まれながら、ピクルス抜きのオーダーにコーヒーのおかわりとテキパキと店を回し、同僚が巻き込まれるちょっとしたいざこざにも怖気づくことなく割って入りに行く中心人物。


 しかし帰路につけば終始周囲を気にしており、立ち寄ったコインランドリーでは防犯カメラの視線から顔を背ける。帰宅したのは腰を落ち着ける気など毛頭感じない殺風景な家で、スタンドの明かりを灯すのみの暗い部屋で、残り物だろうか賄いだろうかをレンジで温め、外の物音に怯えながら独り静かに食事を済ませる。心休まらない様子の彼女は、シャワーの音に紛れ誰にも届かない叫び声を上げる...


 「エンドレス・エクソシズム」(2018) 同様、導入における孤独を抱える女性の苦悩や葛藤の演出はピカイチで、そんな彼女の家族(ファミリー)の繋がりが本作の主軸となるのだが...

 これ抜け落ちている部分が多すぎないか? 何か作品内で勝手に重厚な前提が出来上がっており途中から置いてけぼり。ちょいと調べてみたら、シーズン5まで製作されたドラマが前身としてあるんじゃねぇか・・・

 不親切と思われた勝手に出来上がってる前提を醸し出す回想シーンも、実はドラマを追いかけてくれた人たちに対する親切心なのね・・・

 原題:「PENOZA: THE FINAL CHAPTER」

 MCUの「ブラック・ウィドウ」に託けたいのはわかるし、邦題詐欺はどんどんござれだけど、前身ありきのモノをさも単体での作品として魅せようとするのは鑑賞者にだけでなく作品に対してもフェアじゃないしさすがに失礼だよ。これはちょっと悲しくなったな。



〇最後に

 単体で何か撮ってくれないかなぁ~。ドラマが主戦場なのかね...。「ミッドナイトチェイス」(2012) ってのが観られるな。行ってみよ!!

 ではでは・・・

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