~相対時間~


〇はじめに

 原題:「SUPER CYCLONE」


 これは中々に引き延ばしがすごい。


〇想起する作品

 「ディープ・ブルー」(1999)
 「ソーラー・ストライク2012」(2009)
 「バーニング・オーシャン」(2016)


〇こんな話

 石油リグにサイクロンが近づいている中、海底掘削においてマグマを掘り当ててしまい溶岩が流出...


 海水温が上昇しサイクロンにさらにエネルギー供給...


 スーパーサイクロンに発達...



〇対策1

 ヨウ化銀のナノ粒子をミサイルでサイクロンの目に撃ちこみ、雷を発生させることで嵐の回転を弱める。


 要は、回っている扇風機の羽を直接止めるってこと。

 結果:ミサイルを発射する前に戦闘機がマグマに撃墜され失敗



〇対策2

 大型のタンカーで液体窒素を海(火山)に投入し溶岩の流出を止め、海水温を下げることでサイクロンのエネルギー源を奪う。




 要は、周っている扇風機のコンセントを抜くってこと。いや、ブレーカー落としちゃう感じかも。

 結果:タンカーは大破してしまったけど、人間は冷蔵庫のおかげで無事



〇時間は相対的なもの

 気象学のスペシャリスト、構造工学のスペシャリスト、石油リグの安全管理のスペシャリスト、海のスペシャリスト、軍人さんたち、各々の現場のスペシャリストが集結し、スーパーサイクロンに挑む様を描く...


 テレビ映画というのも影響しているのか、引き延ばし感が半端じゃない。早々に対策本部と主人公たちを引き剥がし、まず合流するまでを延々と描き出すのだが、その過程がまたすごい

 CMを挟んで時間が戻る現象を多々経験したことがあると思うが、この作品はCMを挟むところもそうだろうし、さらに各パートの繋ぎでそれをやってのけ、その繋ぎの間に何度も同じCGを多用し、またスローモーションや根性論の多用で極限にまで時間を引き延ばすのである。


 切羽詰まっている状況を延々と演出していながら、時間の巻き戻しとゆっくり再生で「まだそこ?」と焦らし、ありがちな舞台の瞬間移動で「今どこだよ?」と混乱を引き起こす様は、さすがのB級映画鑑賞のスペシャリストたちでも相当しんどいと思う。

 スペシャリストの皆さん、挑んでみては如何か?


 虹じゃないよ! 環水平アークだから!!



〇小ネタ

 これ今回の作品ね...






 これ「ソーラー・ストライク2012」(2011) ね...





 これ系の道路のヤツは基本使いまわしだね~


〇余談

 こういうプールであることを隠さないというか、惜しげもなく披露するところは好感。




〇最後に

 エンドロールもゆっくり流れるよ・・・(・ω・) 

 でも良い曲だった。Mark Young - 「Coming Down To The Wire」

 ではでは・・・


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