~月の亀裂と心の隙間~
〇はじめに
勝手に「アルマゲドン」シリーズ始動! 原題:「EARTHSTORM」
勝手に「アルマゲドン」ではあるんだけど、この作品は確かに「アルマゲドン」を意識している。
勝手に「アルマゲドン」ではあるんだけど、この作品は確かに「アルマゲドン」を意識している。
〇想起する作品
「インデペンデンス・デイ」(1996)
「ボルケーノ」(1997)
「ボルケーノ」(1997)
「アルマゲドン」(1998)
「タイムマシン」(2002)
「ザ・コア」(2003)
「ソーラー・ストライク」(2006)
「もしも月がなかったら」ニール・F・カミンズ
「もしも月がなかったら」ニール・F・カミンズ
「もしも月が2つあったなら」ニール・F・カミンズ
〇こんな話
月に小惑星が衝突...
大気圏で燃え尽きるはずが...
また、月の軌道も変わり始めており地球の気候にも影響が...
月の欠片流星群それ自体と、月の軌道が変化したことによる気候変動の板挟み...
〇対策1
爆破で倒壊を起こし、亀裂の拡がりを抑える。
結果:対策3へ移行
〇対策2
何もしない。月は勝手に再集結する。
結果:崩壊止まんね~、ダメっぽい
〇対策3
やっぱり爆破だ、核爆弾だ!
結果:月の表面と核の組成が判明し、破壊が促進するだけだとわかり却下
〇対策4
(月の核が鉄の塊であると仮定し)MEGなる兵器で磁気を発生させ、散らばった欠片を再集結させる。 対策3が推され過ぎて核爆弾しか月に持って行かなかったんだけど、ないものねだりしながら核爆弾をなんとかMEGに転用し...
結果:皆ハッピー
〇亀裂と隙間
未知の小惑星の衝突という事例と、ビルの爆破解体現場におけるイレギュラーな爆発とを同期させ、月とその現場の対処に当たる男とをリンクさせている。
彼は3年前に妻を亡くし、周囲の心配を余所に憑りつかれた様に仕事に明け暮れ、カタチあるモノをひたすらに破壊してきた男である。
月は時に女性の象徴でもある。故に月はラナ・ゲイル博士でもある。彼女もまた大切な人(父)を亡くしており、生前味方になれなかったことを今尚後悔しており、父が正しかったことを証明しようと躍起になっている。
月の亀裂というのは傍からは見えない彼らの心にぽっかりと空いてしまった隙間を可視化したモノなのだろう。
そんな月の亀裂をただ傍観するのではなく、破壊という手段によってではなく、月というモノを一旦見つめ直し散らばった欠片を再集結させるという方法で修復を試みる勇姿を描き出す事で、過去に囚われた者たちが一歩前へと踏み出すドラマへと昇華する...
メインはこの惹かれ合う2人の再起の物語ではあるのだが、衝突と反発を繰り返す博士の因縁の相手の協力と改心を寄り添わせることで、我々は皆互いに引力によって引かれ合っているとする裏付けと後押しとしており、彼の存在が2人の物語を際立たせるとても良いアクセントになっていた。
〇小ネタ
今作の隕石の迎撃シーンなんだけど...
「ソーラー・ストライク」(2006) における、衛星(だったけ?)の迎撃シーンと同じなんだよね。顔隠しているパイロットも使いまわし。
〇最後に
また来年~(^^)/
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