~言葉の壁~
〇はじめに
ジャケのロボット・・・あれ?
ん?
〇想起する作品
「宇宙戦争」
「クワイエット・プレイス」シリーズ
「クワイエット・プレイス」シリーズ
「プラネット・オブ・ロボット」(2015)
しきりに気にするサイドミラー、家の鍵の置き場所(隠し場所)、シールドの機能と有無、大量の蝿の羽音、服用しているおクスリ、口に巻くダクトテープ、24時間のタイマー、地図、記号にマーク、なんかの機械に爆弾...、
人類と敵対する対象が「クワイエット・プレイス」のようなエイリアンという地球外生命体ではなく、人類が生み出した無生物のロボットとしているのも、人類の存在を人間の価値を命を問う足掛かりとしたい故なのだろう。
「アローン・イン・ザ・ゼット」(2016)
「キル・コマンド」(2016)
「クワイエット・フォレスト」(2016)
「EXO <エクソ:地球外侵略者>」(2017)
「タイタン・フォール 巨神降臨」(2020)
「アルマゲドン・サーガ」(2021)
〇こんな話
ロボット版「クワイエット・プレイス」。
人間の声に対してかなり敏感に反応し襲い来るが、人間が立てる物音にはかなり寛容なロボットが地球を支配した世界で、とある男ととある女が...
聞き分けられる音に乗せた言葉が重なり合っていき判別の効かないうるさいと感じる単なるノイズに変換された先に訪れる静寂を以て、詰まるところの声という情報を問う、いやなにかそこを起点としたい狙いは伺える。
声を奪われた世界において、他のツールを用いてのコミュニケーション手段が模索された形跡が無いことに違和感は覚えつつも、たった一言説明があればすぐに済むだろう、言葉を交わすことができれば即座に解決しただろう、作品としてみれば映し出せばいいだろうことを、声という情報に頼らずわざわざ手を変え品を変えその意味をその真意を読み解かせようとする意識が徹底されており、
声という手段があれば起こらなかっただろう衝突と、いやもし声があったならばそれ以前に障壁が立ち塞がっただろう事実を以て、その先にある人間の声が失われたからこそ気付けるナニカを、築こうとする本来築けるはずの繋がりを見極めようとさせる意図もそれなりに感じ取れる。
人類と敵対する対象が「クワイエット・プレイス」のようなエイリアンという地球外生命体ではなく、人類が生み出した無生物のロボットとしているのも、人類の存在を人間の価値を命を問う足掛かりとしたい故なのだろう。
しかし、この世界観におけるルールというか境界線が、本来一律であるはずのロボット側に委ねられるべきところを、作品を成立させる上で人間側に都合良く捻じ曲げてしまっているために、人間とロボットとの対比及び線引きが機能しているかはかなり疑問。
〇最後に
「ターミネーター」系のアクションを期待しないこと・・・ ではでは・・・
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