~争えぬ血~
〇はじめに
死体の様に動かないでね~。はい、ち~ず
「蝋人形の館」(2005)
「ジェーン・ドウの解剖」(2016)
「ポラロイド」(2019)
「ポラロイド」(2019)
「SKET DANCE」
ではでは・・・
19世紀末、遺体を写真に収めることで死者は不死になると信じられ、一方でそれは呪われた行為ともされ死者がカメラの中に囚われ続けるとされた...
写真家のブランドンは祖父の死により不動産を相続することになり、離婚した妻の下にいる養育費を払ってやれないでいる声を発することができない息子を連れそのお屋敷を訪れてみることに。
そこで彼はナニカに導かれる様に曾祖父が死者の写真を撮影していたというずっと憧れていたカメラを発見。彼はそのカメラで結婚式の写真を撮るのだと舞い上がるのだった。
するとあれよあれよとそのカメラで写真を撮られた人間たちが悲惨な死を遂げ始め...
動く生者を死者の如く静止させその生ける姿を焼き付け、動かなくなった死者に命を吹き込んで魅せる写真。生きて動く生者よりも死して動かなくなった死者をより鮮明により美しく映し出す写真。
映し出された人間の生を、命を、存在を記録するカメラ及び写真が、被写体となった者たちの親子や夫婦といった人と人との肉体的精神的な繋がりを証明するモノであるとする傍ら、その命を奪うモノとして描かれていく。
その中で紡がれていくブランドンが息子のボビーへと伝えたかった想いが、ボビーが自身の声で伝えられなかった父への憧れが、生を繋ぎとめ生と生をそして生と死の繋がりを築き上げた先に、血筋...争えぬ血...抗えぬ運命の下結実するラストは、紛うことなき親子の証明は実に実に見事だった。
見てるかブランドン、ボビーはやっぱりお前の息子だ!!
〇最後に
ざっくりとは写真に撮られたら魂抜かれるみたいな話だったね。ではでは・・・
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