~クリスマスは家族とお家で~


〇はじめに

 「ハロウィン」の系統かと思ったけど、これオリジナルの「暗闇にベルが鳴る」(1974) はあちらよりも先に製作されてるからその道のルーツはこちらなわけか。あちらのリメイク版の既視感もあったけどそっちもこちらの方が先に製作されていて...



〇想起する作品

 「ハロウィン」シリーズ
 「サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース」(2012)


〇こんな話

 だいたい「ハロウィン」と「ハロウィン2」。



〇クリスマスは弱肉強食

 皆がそれぞれのお家に帰り一家団欒の特別な時間を過ごすクリスマス(休暇)に、家には帰宅せずに(かつてのその日にビリーという男が家族を惨殺した現場である曰く付きの大豪邸を改修して作られた)大学の女子寮に残った家族同然の付き合いを自称するJDたちが見舞われるブラッククリスマス。


 15年(だっけ?)続いているらしい女子寮におけるビリーへのプレゼント交換から始まるクリスマスという伝統と、ビリーがそのお屋敷で過ごしてきたクリスマスという日が、

 家族内家庭内交友関係において様々な問題を抱える女子大生たちのお戯れと、
ビリーという殺人鬼のそのお屋敷での生い立ちが交互に演出されていく。


 やたらゴアゴアしているものの、お決まりのフラグの立て方外し方回収収拾の仕方は至極丁寧で。現在と過去の照会が本来のクリスマスの過ごし方、家族の在り方を指し示すとともに、舞台を同じくしてのそれとは真逆に突き進んでいく惨劇の匂わせに機能させているのが素晴らしい。

 家に帰る日であり、家族と過ごす日であり、サバイバルでもあり、弱肉強食でもあるクリスマスという幸せなはずの日に、その当たり前から隔絶された空間で幸せを余所に綴られていく歪な関係が凄惨さをこれでもかと際立てくれる何とも恐ろしいホラー映画だった。



〇最後に

 オリジナルの方探してみるか・・・

 ではでは・・・


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