~スーパーカップの台頭~
〇はじめに
取り敢えずこれ「ソウ」シリーズじゃなくてよくないか?? ゲーム性が皆無だしあったとしても意味を為してないし、普通にと言ってはアレだけど数ある連続殺人鬼ものの一つとした方が良かったと思う。まぁそれだと話題にならないんだろうけれど・・・
「背徳の囁き」(1990)
「プレデター2」(1990)
「セブン」(1995)
「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」(2000)
「ブラックサイト」(2008)
「マローダーズ 襲撃者」(2016)
「ミュージアム」(2016)
「ミュージアム」(2016)
「ハングマン」(2017)
「ライリー・ノース 復讐の女神」(2018)
「サスペクト 薄氷の狂気」(2019)
〇こんな話
スーパーカップ派は黙っとれい!!〇ダーレン・リン・バウズマン監督
悪徳警官に裁きを下していくジグソウの模倣犯が出現。署内で煙たがられる正義漢ジークがその時丁度相棒となった新人とその難事件に挑んでいく... ダーレン・リン・バウズマン監督は「ソウ2」~「ソウ4」に始まり「11:11:11」「デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森」「ホーンテッド・サイト」と、神と人...教祖と信者...親と子...の関係性に焦点を当て、その両者を結ぶ信仰とその有様を当初の印象からの反転を以て半ば揶揄するカタチで問う作風をメインとしており、今作の主人公ジークにも公私共に父親の存在が大きく影を落としている姿が見て取れる。
ターゲットが悪徳警官と当初から判明してしまっていることに加え、連続殺人事件の中で1つの事件だけ犯人と警察の両者共にアプローチが異なることもハチャメチャだし、その都度挿まれる主人公の回想シーンが彼の与り知らぬ所まで描かれてしまっており彼にとっての真実の形成ではなく作品の都合上創り上げたい真実の形成になってしまっているのもイイカゲンすぎる。
ジグソウを引き合いに出すほどゲーム性は伴っていないし、またこの作風と動機から行けば伴っていたとしても意味を為さないしで、謎解き要素を意図して排除しているようにすら感じるがいったいどういった狙いがあったのだろうか。
オリジナルの「ソウ」を引き継いだ監督であることと、ダーレン・リン・バウズマン監督の作家性とを鑑みれば、リブートのしかも2番手に抜擢されてのこの作品の在り様は得心が行くっちゃ行く。しかしその条件が揃ってこそ為し得たはずの作品にも関わらず、両者の親和性が壊滅的だったのはなんたる皮肉だろうか。
「ソウ」シリーズとしてではなく全くの別作品として描いた方が、最悪パチもんとして、さらに最悪邦題やジャケットで勝手に「ソウ」にあやかった方が話題になったんじゃないかとも思える(さすがにそれはないだろうが)出来栄えはちょっと悲しくなってしまった。
ではでは・・・
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